お嬢様育ちだった私の母は
なんと、
結婚するまで料理をした事が
なかったそうです。


和食の料理人の父と
結婚してはじめて、

母は一から料理を
教わったそうです。


ちなみに、
母がまず最初に
父に教わった事は
包丁の研ぎ方だったそうです。


富山出身の父から
母が教わった郷土料理の1つが、
人参と大根と豆腐を
炒めて作る
煮なますという料理でした。


子供の頃から私と妹は
お正月になると煮なますを
食べていました。


私達にとって煮なますは
子供の頃の
お正月の思い出の味であり、
両親との思い出の味でもある
特別な料理なのです。


ところが、
私達が煮なますの作り方を
母から教わらないうちに、

末期がんの母は
あっけなく昨年の1月に
亡くなりました悲しい


煮なますは
どこにも売っておらず
どこの料理屋さんでも
見た事がないので、

もう2度とあの味は
食べられないのかなぁ…と
私と妹は
悲しく思っていました悲しい


ところが、昨年末、
我が家の台所に
母の煮なますのレシピが
ヒラリと落ちていたのです❗️びっくり


母が生前書いてくれたレシピを
私がしまい込んだまま
忘れていたものが、
どこからか出て来たのでした。


お陰で昨年末
私は生まれて初めて
レシピを見ながら
1人で煮なますを作り、

今年のお正月に
妹家族と私の家族に
食べさせる事が
叶いました💓おねがい


さて、

今日は大晦日で
忙しかったので、

私は妹に
「今年は煮なます、
作らなくてもいい?」と
ラインで尋ねました。


すると妹から
「もし大変じゃなかったら
作ってほしい。」と
返信が来ました。


他ならぬ妹の頼みなので、
私は煮なますを
今年も作りました❗️チュー


母が書いてくれたレシピを
私は1年ぶりに
引っ張り出してきました。



木綿豆腐を湯がきながら
人参と大根を炒めます。



大根と人参がグツグツいったら
湯切りした豆腐を入れて、

だしのもと、
砂糖、
醤油、
酢を入れて
火が通るまで煮ます。


作り方は
たったこれだけなんですが、

だしと酢の味が優しい
あっさりした絶妙な味つけを
再現するのは、
意外と難しいのです。


箸が止まらなくなる
母の味つけを
ちゃんと再現出来るように、

どうか妹がママの味だと
喜んでくれるように、

私は祈りを込めながら
煮なますを作りました。



そして、
今年も煮なますは
美味しく出来ました❗️爆笑



嬉しかったけれど
同時に、

母はもう
いないんだなぁ…と
さみしかったです悲しい


でも、
私が生きている限り
私の中に
母は生きているから、

私は失った
大好きな人達と一緒に
みんなでお正月を過ごすんだと、

泣きそうになるのを
グッとこらえて
他の料理の下ごしらえに
入りました。