続きです。
ふと時計を見ると、出棺の時刻で、
頭の中を流れていた歌の歌詞を振り返りたくなり、
歌詞カードを開いた目に「灰になる」という歌詞が飛び込んできました。
知人もこれから灰になるんだ…と思った瞬間、
いきなり悲しみの感情が体中を駆け巡り、
それまで出なかった涙がとめどなく流れ、慟哭していました。
それは、泣くというより咆哮と呼ぶにふさわしいほど激しく、
理性が飛び感情がむき出しになると、
人はここまで獣に戻るのか…と今では思います。
あまりにも混乱し、誰か助けてと、
思わず親友に電話するも出てもらえず、
しょうがないよねと電話を切って泣いていると、
徐々に落ち着き、すっきりとした穏やかな気持ちが訪れました。
ふと、この曲のタイトルが気になり、
カタカナで、意味が分からなかったので調べると、
「感情」「開く」とあり、
あぁ、ずっと開き方が分からず閉じたままだった
私の悲しみの感情を、開いて下さったのだと理解し、
知人のおすまいの方面の空を見ながら穏やかに合掌していると、
電話に気づいた親友が電話をくれ、私の話を聞いて
「7日の空がきれいだったのは、きっと亡くなった知人が、
最後にあいさつをしに来てくれたんだね」と言ってくれて、
また泣きました。
嬉しかった。
電話を切ると、それまで晴れていたのに、
急に豪雨になりました。
空も泣いてくれました。
(続)

