現在ずっとのおうち探し中の猫さんは↓↓
おはようございます!
エイベット ヤマモトです。
嵐の前の静けさでしょうか…。
それとも私たちの力不足でしょうか…。
最近、里親募集のご依頼が少なめです。
なので、今日もおうち探しではなく、雑談の日にしたいと思います。
どうぞお付き合いくださいm(_ _)m
数週間前から、まだ数は少ないですが、生後間もない赤ちゃん猫さんや、子猫さんが、診療所にやってきています。
確実に、猫さんの出産シーズンが来ているなと感じます…( ;´Д`)
これからの時期、
TNRボランティアのみなさんが、これまで活動されてきたことの成果が見えてくる時期でもあると思います。
期待半分、不安半分…と、まさにそんな気分ですよね。
「女の子は1匹残らず不妊手術したつもり。」
そう思っていても、やっぱり生まれてくる子がいるかも知れません。
男の子だと思って手術しないでいた子が、女の子だった。
よそから妊娠猫さんが来て、TNRした地域で出産してしまった。
自分は認識していない猫さんがまだまだいた…。
そういうことは、よくあることだと思います。
でも、それでも、
あなたが1頭でも不妊手術をしたことによって、
その猫さんから生まれるかもしれなかった、
その猫さんから繁殖するかもしれなかった、
複数頭の子猫さんを増やさずに済んだことは、間違いないのです。
そのことは、誰がなんと言おうと、揺るぎない事実なのです!
もしも、そのたった1頭でさえも、不妊手術せず放っていたら、
恐らく、さらに4頭、6頭と、子猫さんの鳴き声を聞くことになっていたかも知れないのです...。
どんな事象も、
「ある」ことは目につきやすく証明しやすいものです。
でも、「ない」ことを明らかにして証明することは、とても難しいものです。
つまり、
「子猫が生まれた」ことは、
たった1頭の猫さんの出産でも、とても大ごとに捉えられがちです。
でも、
「生まれずに済んだ」ことは、
意識的に見ようとしなければ気に留められにくいものです。
TNRは、その、気に留められにくいことを増やそうとしている訳ですから、
成果が目立ちにくい活動だと言えるかもしれません。
その割には、取り組んでいる人の労力や負担は大きい。
なかなかしんどい活動なんですよね...(~_~;)
だけど、その目立たないしんどいことを一生懸命にしている方が、
エイベットには、毎日、何人も、捕まえた猫さんを抱えて来てくださいます。
本当に、頭の下がる思いで、尊敬の思いで、お迎えしています。
TNRは、「すぐに」「一気に」「全部する」のが効果的だといいますが、
それは特に個人活動では困難なことが多いと思います。
完璧を求めすぎると、とても辛くなってしまいます。
「もぉー、狙ってる女の子がどうしても捕まれへんねん〜」
「また男の子やったわー」
なんて会話がエイベットではよく交わされます。
皆さん笑って明るく話されますが、
エイベットを出て、1人になって猫さんと向き合っているときは、
焦りや、思い通りに進まないいら立ちなど、苦しい思いをしていらっしゃると思うのです。
でも、いいと思うのです。
男の子であろうと、狙っていなかった女の子であろうと、
不妊手術をしたことの成果は、見えなくても、きっとあるはずなのです。
猫さんという生き物を相手に、
人間が完璧にコントロールできるはずもありません。
できるだけそれを目指して続けていくことしかできないのだと思います。
どうか、今年の出産ラッシュの波が、
昨年よりも穏やかなものでありますように…。
↑我が家の近所で幅を効かせるボス猫さんです。
さて、今日も前置きを長くしてしまいましたが、
ここからが本題です。
もう2ヶ月も前のことですが、私が住む市で、
大阪ねこの会さんのタウンミーティングがありました。
プログラムの中に、動物指導センターの所長さんの講演があり、
とても意外で全く知らなかった事実を知ることができました。
私の住む市は、行政の野良猫さんに対する取り組みは、決して積極的とは言えないと思います。
不妊手術の助成金はありますが、1市民1回までの利用で、TNRを見込んだ制度とは言えません。
そんな市の、過去5年間の猫さんの処分(死亡を含む)件数は、
最大505件から最小371件を推移したということでした。
そして、これはセンター所長さん独自の聞き取りの結果で、公式に出されている数値ではありませんが、
別の部署が管轄する、「路上死」した猫さんの収容件数は、年間2,000件を超える数だったのだそうです。
処分数の約4〜6倍です。
市民からの連絡により収容された件数がこの数ですから、
人目にも付かず、隠れて命を終えた猫さんを含めれば、その数はもっともっと大きくなるでしょう。
路上死、ですから、細かな死因は分かりませんが、
交通事故、病気、もしかしたら虐待ということもあるかもしれません。
いずれにしても、外での生活の過酷さゆえの死が多く含まれるのではないかと思います。
仮に、センターでの殺処分ゼロを達成したとしても、
この、路上死の数字は、減少することはないでしょう...。
人の手によって処分されるのは、多くの場合、とても不幸なことです。
では、外で亡くなることは、不幸ではないのでしょうか。
私は、やっぱりそれも不幸なことだと思うのです。
中には、生涯自由の身で過ごした末の、老衰のような死もあるかもしれませんが、
でも、ごくごくまれなケースかなと思います。
では、路上死する猫さんを減らすにはどうすれば良いのか。
それは、今私たちができることは、
やっぱり冒頭で書いたTNRしかないのではないかと思うのです。
外で暮らす猫さんの数が減れば、路上死する猫さんもきっと減るでしょう。
TNRして、その後の管理をしていれば、命を脅かすような異変に気づいた人が、できる範囲の医療ケアを施して、
命を落とすことを回避できるかも知れません。
男の子でしたら、激しい喧嘩による命に関わるケガを防ぐ事ができるかもしれませんし、
メスを求めて広い範囲を動き回ることがなくなれば、交通事故に遭うことも減るかもしれません。
女の子なら、命がけの出産や育児で力尽きることを防げるかもしれません。
殺処分の数は、数値として見えるから、問題として捉えられやすいけど、
過酷な外の生活の果てに、力尽きて、または不運にして亡くなる命の数を数値化することは困難です。
誰の目にも触れられない、なんの数にも入らない不幸な猫さんを減らすために出来ることは、
やっぱりTNRだなと思います。
エイベットは「かわいそうな動物をゼロにする」ことを目指していますが、
私はずっと、ずっとのおうち活動をしているのに、なぜ「しあわせな動物を増やす」ではないのかと不思議に思っていました。
でも、TNRの不妊手術をはじめとする医療支援活動は、
苦しみを人の目に見せない猫さんさえも減らすことができる。
底辺にいる多くの猫さんを減らすことで、猫さんを取り巻く状況を底上げすることができる。
そうか、
やっぱり「かわいそうな動物を減らす」なんだなと納得しています。
さてさて、
いつもわたしの長い長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございます。
今週は本当に暖かい一週間でしたね!
暑いと感じる日もあったほどです。
花粉症の方には辛い時期ですが、
この、良い季節を目一杯楽しみたいものですね!
それでは皆さま、良い週末をお過ごしください。
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