最近借りた本。
ネットを通して借りる本はタイトルだけで選ぶので思いがけないものが来るときもあります。
赤ずきんちゃん ギュスターブ・ドレ 1862年
赤ずきんちゃん、すんごい怖がってる! ガチガチと鳴る歯の音が、こちらまで聞こえてくるようです。
中野先生によると、これは貞操の危機 を表してるそうですよ。
昔 ヨーロッパのオオカミは 悪の根源だったそうで、
地震・カミナリ・火事・オヤジ 的な表現で
ペスト・オオカミ・オスマントルコ と、言われていたほど恐ろしい。
また、黄昏時を表す いわゆる 逢魔が時 は
フランスでは 犬とオオカミの間 というらしい。
向こうからくるのが無害な犬なのか、恐ろしい狼なのか
見定めにくい暗さ ということです。
オオカミは怖いものの象徴だったそうですよ。
実際に有名なパリのオオカミ事件もありますしね。
変な鮫の絵
ワトソンと鮫 ジョン・シングルトン・ワプリー
【油彩の画像は省略させていただきます】
これは実際にあった鮫襲撃の様子を、後で絵画化したものですが、
実にへんてこな鮫が描かれています。サメに襲われたワトソンは
片足を失いましたが、その後ロンドン市長にも登りつめた人で、
地位を得た結果 紋章を作りました。
そのデザインがこれ
上部に、ポセイドンと、悪いオバQのようなものW。
文字は、 神の盾 と言ったような意味らしい。
盾のデザインにもしっかり、食いちぎられた右足が。
とにかく、雑学の宝庫のような本でした。
ペルセウスとアンドロメダの絵画からは、
首を切り落とされた、メディューサの血から
ペガサスが生まれた・・とか。
映画"タイタンの戦い"では、その怪物を倒しに行く前に
すでに途中の森でペガサスの群れに会ってるし。
クラーケンについては、映画ではゴジラの親類のような怪物だったが、
この、絵 アントン・ラファエル・メンデス では
頭部が、シノノメサカタザメにそっくり。
ちなみにこの時代の絵は、注文主が部屋の壁に合わせて絵の上下左右を切り取ってしまうそうで、
全体の姿がわからないものも多い。(中野先生談)いやはや です。
シノノメサカタザメと言えば内田春菊です。私は実物を見るために、
数年前江ノ島水族館まで行きました。感激の対面。
あとは・・・蠅の話
"聖母子像" カルラ・クリヴェッリ
左下に、蠅が…神聖な絵になぜ?
その意味については詳しく解説してありましたが、
なかでも絵から離れて、蠅の能力についての話が面白かったです。
ウジ虫は傷を治療してくれるそうです。壊死した組織だけを食べ同時に抗菌性の分泌液で患部を洗浄してくれる。つまり幼虫たちが傷口を殺菌し、新しい組織の再生を促してくれるんですって。治りも速いらしく、現在では医療用デバイスとして認められているんだって。@@!
マゴット(ウジ虫)・セラピー というそうですよ。
神の超能力に近いものがすでに古い絵に描かれているって不思議。
また、
アダムとイブの絵はたくさんありますけど。
フーゴー・ファンデル、メデス の "人間の堕落" には
リンゴの木の下に立つ二人と、蛇が描かれている。
この蛇は人間の姿で、邪悪な顔をして、水かきのある手足を持っています。
蛇はトカゲから進化した結果、四肢が退化しているが
四肢を退化させる遺伝子は実際にあり、これを実験用マウスに投与したところ、四肢が無くなって、
結果的にパソコンのマウスと同じ形になったんだって。W
この遺伝子の名前は "ソニック・ヘッジホック" というなにやらアニメを連想させるものでした。
中野京子先生の解説もすごいが、早川いくを さんも機知にとんだとっても面白い人でした。
楽しく読めました。




