エクサン・プロヴァンスからイタリアへの帰途に、サントロペに寄り道
することにしました。![]()
サントロペは、世界中の富豪が別荘を持っているので有名な、
コート・ダジュールの海沿いの街。
私は昔、コラ・ヴォケールというシャンソン歌手が歌っていた「想い出のサントロペ」で
その名を知りました。
「この夏は、サントロペには参りません。・・・云々、![]()
あなたの家は、いつも海の夜風が吹きぬけていた・・・・云々、
」
という、誰かに宛てた手紙のような内容の歌だったように記憶している。
一体、どんなに素敵なところなんだろう・・・
と、想像を膨らましていました。![]()
イタリアに来てからも、テレビで「サントロペ」というシリーズもののドラマを見て、
いつか行ってみたいと思っていたところです。
このテレビドラマは、サントロペを舞台に繰り広げられる美男美女が登場する
フランスのホームドラマです。
内容的にはそれほど興味を惹かれませんでしたが、![]()
いつも海の風景が素晴らしかったので見ていました。
あ、それと・・・女優さんたちのファッションと家のインテリアも![]()
とにかく、プロヴァンスから高速を南に下ります。
高速を降りてサントロペに到る山道は、かなりくねっていました。
延々と緑の山が続き、いつ海に出るんだろう・・・と少し不安になりかけた頃、
突然目の前にブルーの海が![]()
感動です。本当に綺麗なブルーです。
テレビで見たような、美しい湾が広がり、ヨットが停泊しています。
高台から見ると、湾の全体が見下ろせて、すばらしい。。。![]()
あたりにはリッチな感じの別荘が建っていますが、
きっと奥に素敵なおうちがあるんでしょうね。
ある家は門の色が薄むらさきで、その横に植えられた木にも同じ薄むらさきの花が
咲いていて、センスのよさを感じました。
せっかくだからビーチに行ってみます。![]()
数多くあるフリービーチの中から、気の向くまま適当に選びました。
駐車場に車を泊めに行くと、金髪のきれいなお姉さまが番をしていました。
本来なら停車・1時間5ユーロとか、すごく高いのにもかかわらず、
「もうほとんど夕方だから、タダでいいわよー
」
・・・・なんと、タダになりました。ラッキー![]()
このくらいで喜んでいてはいけないかしら・・・。
ビーチは白い砂浜で、さほど混んではいませんでした。
適当な場所にパラソルを立て、皆寝そべります。
ああ、リラックス・・・・![]()
波の音が心地よい・・・・
皆、まったりして、海に入る気配もない。
プロヴァンスで買った苺をぽつぽつとつまみながら、海を眺めます。
前方にかわいい犬を同伴した一家がいたので、目を惹きました。
ここは犬もOKのようです。![]()
イタリアは一部の浜を除き、数年前から「犬禁止」になってしまったけど。。。
この一家、よく見ると皆そろって美形です。
50代位の、いかにもエリートっぽい感じのお父さんは寝転んで新聞を読んでいます。
海から上がったばかりのお母さんはもう少し若く、カトリーヌ・ドヌーヴみたいな美女。
ティーンエイジャーの男の子たち3人+小さい女の子が1人・・・
犬が皆にかまってもらいたくて、じゃれています。![]()
皆でワイワイ、楽しそうです。兄妹がたくさんいるのって、いいな・・。
この子供たち、現実離れしたかわいさ。。。絵に描いたみたいな・・・![]()
ちょっと話が脱線しますが、
昔(70年代だったかなぁぁ・・)、トーマス・マン原作の「ヴェニスに死す」を
イタリアのネオ・リアリズモの巨匠・ルキーノ・ヴィスコンティが映画化したのを
ご覧になった方、いますか?
ワンコは中学生でしたが、何回も見ました。
ヴェニスの風景が綺麗です。
その映画では、タッジオという美少年役をヴィスコンティが起用したビョルン・アンドレセンが
演じているのですが、ちょっと年がいき過ぎていて原作のイメージと違う感じがしていました。
あれだと、少年というより青年に近い感じ・・。
それが・・・、ぴったりな少年をこのサントロペで発見![]()
この一家の次男坊(多分14歳くらい)、に決まり。
(って、勝手に決めてどうする?
)
バッチリはまり役だと思いました。
で、お母さん役は、このまんま。。。この美しいお母さんで決まり![]()
お父さんには、主役の老音楽家・アッシェンバッハ役をやってもらおう。
他の兄妹は美少年のお友達役でーす。ふふふ。。。( ´艸`)
なーんて妄想していたら、
「ビッニェーーーーッ
」
という物売りのガラガラ声で現実に戻されました。
見ると、まるまると太って派手な海水パンツをはいたおじさんが、
大きな籠においしそうな丸いドーナツをたくさん載せてやってきました。
タッジオ少年たちの目がドーナツに釘付けに・・・。
アッシェンバッハ、新聞を読むのを止めて子供たちに
「ビニェ、欲しいか?」と訊いてます。
「ウィ、ウィ、ウィ!」と全員一致で決まりです。![]()
美少年たち、壮絶な勢いでビニェを食べています。 (^▽^;)
それを見て、ダボも食べたくなったようで、派手なパンツのおじさんを呼び止めて
ひとつ買いました。
見たら、丸いドーナツの中にリンゴのジャムが入ってて粉砂糖がかけてありました。
イタリアではビニェといえばシュークリームのことだけど、
フランスではこれのことなのねー、。。。
ビニェを食べて、
ちょっと海につかって、
夕日を見て、
一息ついてから出発です。
イタリアに帰る前にニースでもう一泊です。![]()