まだ会期があるシリーズ!

会期は9月9日までです(ギリギリ!)


8月にあべのハルカス美術館に

「ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち」

を見に行きました

有名大物画家の素晴らしい絵画がたっぷり見れて

めちゃくちゃ良かったです!

平日の昼だとそこまで混んでなかったし

2100円でこれだけ見れたら大満足!!

アート好きさんには超オススメですよ!


ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち

42名の巨匠による70点の作品が展示されていて

とにかく質とボリュームが凄い!

印象派前後の歴史を学びつつ

実際の作品を見れるという素晴らしい構成で

見応えがありました


1、印象派前

フランスのアカデミーは歴史画至上主義で

風景画は低く見られていました

しかし1816年、画家の登竜門だったローマ賞に

「歴史的風景画部門」が設立された事や

地方を紹介した絵入りの旅行本が流行った事で

戸外で作品を描く画家が増えていきました


「海景」ギュスターヴ・クールベ

1865年にフランス、ノルマンディー地方トゥルーヴィルで描かれた25点の「海の風景画」の中の一点

この時期の明るい色の印象派的な雰囲気はその後薄れていきます

クールベと言えば写実主義のイメージだけど

印象派の影響も受けてたんだなぁ


「アスパラガスの束」エドゥアール・マネ

マネの技量と晩年の到達点を示す静物画の白眉

価格より高く購入したコレクターの元に後日

「束から1本抜けてました」と

アスパラガス1本の作品が届けられたという

ウィットに富んだエピソード付きで最高です


2、バルビゾン派

1830〜40年代になると

写実主義の風景画家達がバルビゾン村に集まり

フォンテーヌブローの森を描くようになります

当時のパリは悪化する都市環境から

自然を求める人々が増えていて

わかりやすく身近な風景画は人気だったようです


「横たわる裸婦」ジャン=フランソワ・ミレー

1848年以前のミレーは

官能的な裸婦や神話画で知られおり

輝くような色彩と卓越した筆捌きは

華やかな手法と呼ばれて人気でした

「種を蒔く人」とは全く違う世界観だわ


「森の風景」テオドール・ルソー

ルソーはしばしば樹木の描写に執心し

観察に基づき徹底した写実で描きました

絵画の価値が変わり、新しい時代が訪れるまで

長くサロンから閉め出された彼は

「偉大なる落選王」と呼ばれました

今そんな渾名つけたらイジメって叱られそう


3、印象派

当時のフランスは目まぐるしく社会体制が変わり

やがて市民階級が力を持つようになりました

その市民階級の日常を鮮やかに描きだしたのが

まさに印象派でした


「バザンクールの農場」カミーユ・ピサロ

ピサロはパリより田舎の方が好きだったようで

題材も農村の暮らしが大半でした

彼はこの作品を描いた翌年から

スーラの影響で点描技法を試みたようですが

そのあまりの厳格さに

また印象派の手法へと戻っていったようです

確かに点描画めちゃくちゃ細かいもんな…

私にも絶対無理やわ

描きながらイライラしそうやもん


「ラングランド湾」アルフレッド・シスレー

ラングランド湾はイギリスの有名な観光地

シスレーはこの絵を描いたイギリス旅行中に

内縁関係にあったウジェニーと正式に結婚し

2人の子どもを認知しました

しかし翌年にはウジェニーが

その3ヶ月後にはシスレー自身が亡くなります

シスレーはそのあまりに目立たない作風から

生前は評価もされず絵も売れなかったのですが

残された子ども達の為に

シスレーの27点の作品が競売にかけられると

総額11万フランを超える値がついたそうです

亡くなってから評価され、絵が売れたのは

画家としては複雑だろうなぁ


「霧の中の崖の家」クロード・モネ

小屋の大きさや質感は

すべて光と色彩の渦の中に溶け込んでしまい

風景を目にした画家の感覚だけが

見る者に伝わってくる作品

この頃はまだ作品に睡蓮は登場してません

個人的にこの色使いめっちゃ好きです


「縫物をするジャン・ルノワール」

ピエール=オーギュスト・ルノワール

ルノワールには3人の息子がいます

これは次男のジャン4歳が縫物をしているところ

夢中になってるのが伝わってきて可愛い♪

女の子みたいな格好をしているのは

当時の男児は死亡率が高かった為に

女装させて育てる習慣があったからですね

ジャンは後に映画監督になりました


4、ポスト印象派

これまで印象派として活動していた画家達は

やがてそれぞれ多様な方向へと展開してゆきます

彼らは印象派を通過点とし

その先にある新しい表現を追求しました


「梨のある静物」ポール・セザンヌ

梨と布は明確な輪郭を持ち、影がある一方

周囲は淡い彩色の幾何学的形態になっている

セザンヌは重量感と色彩によって

梨の存在そのものを追求したのでしょう

そのものの存在を際立たせる為に

周りの存在をあやふやにするの面白いなぁ


「漁船」

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック

療養期のロートレックがニースで描いた初期作品

この作品を描いたのは16歳の頃でしょうか

この後、パリで美術教育を受けたロートレックは

印象派の影響を受けながら

独自の画風を確立してゆきます

それがやがてあのポスターに繋がるんですね

ロートレックはポスターの印象が強いので

初期の作品は興味深いです


「ブルターニュの少年」ポール・ゴーガン

タヒチで素朴で原始的な生に触れたゴーガンは

太い輪郭線と平坦な色面による

「綜合主義」を確立しました

この独特の表現はゴーガンらしいですね


「ニューネンの農家」

フィンセン・ファン・ゴッホ

ここでゴッホ作品の登場です!

逆光の中に沈む農家

厚塗りの絵の具にゴッホの筆を感じます


そしてこちらが本展示会の目玉作品!

「跳ね橋」フィンセント・ファン・ゴッホ

1888年、アルルへ移ったゴッホは

この橋を繰り返し描きました

跳ね橋の絵は油絵だけでも4点あり

この作品は1番最後に描かれた作品のようです

淡い空と煌めく水面の明るい色彩

作品の完成度が非常に高く素晴らしかったです

めちゃくちゃ見入りました!


5、点描派

印象派の最後のグループ展は1886年

グループの中核だったモネやルノワールは

最早参加していませんでした

代わって初めて作品を発表したのは

スーラ、シニャック、ルドンらの画家でした

スーラの点描画の大作

「グランド・ジャット島の日曜日の午後」は

その斬新な画法から「新印象派」と呼ばれました


「人物のいるバルビゾンの風景」

ジョルジュ・スーラ

スーラはミレーを敬愛しており

ミレーの影響を受けたこの頃の作品には

農民や労働者の姿が頻繁に登場します

しかしミレーとは違いスーラの作品には

社会批判的な意識は見られません

人物はあくまでも造形的な要素として

描かれているのにすぎない様です


「サモワ、習作8番」ポール・シニャック

大胆で自由な筆致に加え

効果的に使われている黄色やオレンジの色彩は

眩い太陽の光を表現しており

暖かさと明るさを感じさせます

作品に立体感を出す絵具の厚みは

白い絵具の割合が高い程厚塗りになっていて

作品によりマットな質感を与えています

私、この作品の色が特に好きだなぁ


「カポ・ディ・ノリ」ポール・シニャック

地中海の港の風景と古典的な構図

補色対比を用いた極限の色彩表現

正確に計算されたモチーフが

バランスよく融合されてます

これはスゴイ!

さっきの作品とはまた違う素晴らしさ!


近づいて見るとこう

ゲームのドット画みたいになってる

高級な織物みたいな重厚感があってスゴイ!

これを描くのは雑な私には無理やな!

途方もない時間と集中力がいりそう


「北海沿岸近くの村」

アルフレッド・ウィリアム・フィンチ

北海沿岸の地域はフィンチのお気に入りで

何度も描いている風景

北海沿岸と聞くと荒涼としたイメージがあるけど

フィンチの画面には眩い光が溢れてます


よく見たらこの作品、白い額縁に入ってますが

その額縁にまで色を塗っちゃってるんですよね

そして更にその額ごと額縁に入れられてると

気づかない人は気づかないのかも


「河辺の散歩道」アシール・ロージェ

造形性と画家の新鮮な感性が見事に一致した作品

点描というよりモザイク画と呼ぶべき仕上がり

と、解説にも書かれてましたが

本当にモザイク画みたいな素敵な作品です


こちらは拡大するとこんな感じ

なんだか本物のタイルを貼ってあるみたい!

同じ点描でも画家によって全く違いますね

面白い〜!


「ヴェルサイユの薔薇のある家」

アンリ・ル・シダネル

ル・シダネルは庭仕事にも興味を持ち

家の周辺を薔薇で飾りそれを絵にしました

造形的な美しさと神秘的な精神性を感じる

それらの作品は高い評価を得ました

確かにこれは美しい!


最後のコーナーは撮影禁止でしたが

ここまでの展示が撮影できるだけでも

めちゃくちゃ満足でした


帰りにガチャコーナーで

ゴッホ缶バッジを見つけたので回しました

これって今回の展示会とは関係ないやつなんかな

まぁそれでも回すけど!


おお!跳ね橋が出た!

やったー!!嬉しい!

個人的に大当たりです!


グッズコーナーではゴッホとシニャックを購入

絵はがきも素敵だな♪


そしてマネのアスパラガスの束が印刷された

チロルチョコ5個と

クッションマスコットを購入

アスパラガスをクッションマスコットにする

その意味がわからな過ぎて買ってしまった

なんか好きなんだよな、こーゆーの


ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち

本物の絵画を楽しめて

絵画を通じて世界の流れを感じる事ができる

とても良い展示会でした

やっぱりゴッホ凄いなぁって思うし

他の作品も見応えあって大変満足しました

本物の絵画って何年経っても見る側の感情を動かすようなパワーがあるよね!

フェルメール展も見たいんだけど

今のところ抽選全落ちしてて見れる気がしない

諦め気分で最後の抽選に応募しました

あ〜、フェルメール、当たるといいなぁ!



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