2018年3月20日の夜、
同志社大学の一般人向け講座に参加しました。
講師は生命医科学部教授の飛龍志津子先生で
タイトルは
「生命に学ぶ、未来の技術 -生物ソナー・コウモリの超音波センシング術」。
センシング(sensing)とは
センサーで計測・判別するといった意味。
会場は東京・京橋の
同志社大学東京サテライト・キャンパス。
コウモリは千葉県市川市の
我が家の近くにも住んでいます。
たぶんアブラコウモリ。
でもコウモリのこと
よくわかっていませんでした。
今回の講座で印象的だったことをご紹介。
■コウモリは種類がとても多い
今回初めて知ったが、コウモリの仲間は種類がとても多い。
ほ乳類の種類の4分の1ぐらいはコウモリで1000種類ぐらいいる。
うちに帰って動物図鑑(講談社の動く図鑑MOVE)を見たら、
コウモリ目は「ほ乳類では2番目に種類が多い」
と書いてありました。
ちなみに1番多いのはネズミ目。
■アクティブセンシングの生き物はイルカ、クジラ、コウモリ
多くの生き物はパッシブセンシングと言って、音を受け取るだけ。
例えばヒトなら耳で聞いた音を判断するだけ。
アクティブセンシングというのは、自分から信号を出し、受け取るセンシング。
イルカ、クジラ、コウモリは自分から音を出して、かつその反射音をキャッチしている。
ただし、イルカやクジラは目の視覚情報も使っている。
コウモリは種類による。
昼行性で果物を食べるコウモリは視覚だけで音を使っていないものもある。
■コウモリの出す超音波の波長と餌のサイズ
イルカだったら魚、コウモリだったら虫といった餌となる生き物の動きを把握できる波長なのが超音波。
※水中と空気中では音速が違う。
■コウモリはパルス(声)を変化させ、受け取るエコーの周波数や大きさ(音圧)が一定になるようにしている。
(1)飛行速度に応じてパルス(声)の周波数を変化させる。
ドップラー効果をキャンセルするために、飛行速度が上がるにつれ、パルスの周波数は下げている。
(2)コウモリは注目するものとの距離に応じて、出す音の間隔や強さを変化させる。
餌に近づいた時、壁に近づいた時などには音を出す間隔を短くし、情報をたくさん得る。
餌や壁などに近づくにつれ、パルスは小さくし、受け取るエコーの大きさを一定にする。
受信した信号を小さな脳で処理するために、特定の周波数に対して感度が高くなるようになっている。
エコーが聴覚感度の高い周波数で受け取れるように、声の出し方を変えている。
***
漠然と
コウモリが出す声は一定で
受け取る音の違いで周りの様子を探っているのかと思いこんでいました。
でも、コウモリはとてもきめ細やかに超音波を発信していた。
ドップラー効果の影響をなくすようにできる
っていうのがカッコいい。
■コウモリは餌とする虫をねらい近寄りながら、さらにその次のターゲットも探している。
音を使って「キョロキョロまわりを見る」ようなことをしている。
これについては、ネット上にも飛龍先生たちによる研究内容が紹介されている。
ちっちゃい子の感想みたいだけど
「コウモリすごい!」
と思いました。
以前ハチドリをもとにしたロボットの研究について書きましたが
コウモリも人間の暮らしに応用したいような
すごい技をたくさん持っています。




