皆さま、こんにちは!

 

「昔、魚雷を運んでいた駅がある」

ウソみたいな話ですけど、戦前に実際にあった話。

佐世保線・日宇(ひう)駅での出来事でした。

そんな日宇駅に興味があり、3年前の春に訪れたのですけど、

駅前にタクシーが停まっていた上に(タクシーに罪はありません)

人だらけで、しかも訪問時刻が悪くてめちゃくちゃ逆光。

納得がゆく写真が撮れずに、

2年前に再訪した経緯があったのですよ。

 

ちなみにこちらが3年前の写真。

 

そして翌年に再訪した時に撮った写真です。

あれ?屋根のカタチが変わっている?

どちらの写真も大して変わらないじゃない…

というツッコミはスルーしまして、

日宇駅は1年に2度も訪れた思い入れのある駅なのでした。

それでは駅のチェックを開始します。

 

日宇駅は明治43年に開設された駅。

交通量が多い国道35号線の近くにあるのですけど、

駅に繋がる路地は狭く、

目前の郵便局に出入りする車が多くあるため

場所は少々わかりづらい印象だったかな?

 

ホームは小高い築堤の上にあるため、

駅舎?待合所?の脇にある地下通路を通って進入出来ます。

 

こちらがその通路、薄暗いトコがいかにも国鉄駅って感じですね。

 

階段を昇ると日宇駅の島式ホームが現れました。

 

明治時代開業の長い歴史を持つ駅なのに、

近代的な「地下通路」がある駅構造が気になりましたが、

この通路は昔からあるモノではなく、

駅舎が改築された際に設けられたようです。

下は昭和23年に撮影された日宇駅の航空写真ですが、

この当時は地下通路はなく、

駅舎とホームは長いスロープで結ばれてました。

昔あった日宇駅の駅舎はこんなに巨大だったんだ。

地下通路に昭和48年竣工の銘板が貼られてましたので、

駅舎はこの時期に改築されたのかと。

佐世保線は昭和51年に電化、電車特急の運行が開始されてますので、

その前に近代化されたってことで間違いないでしょう。

 

こちらが日宇駅の島式ホームですけど…

 

あまりの長さにビックリ。

端から端まで歩くのに1分近くかかりましたわ。

 

現在は無人駅の日宇駅ですが、

保線車両を留置させるための側線がありました。

この側線は貨物の取り扱いが行われていた時代の名残なのでしょうね。

 

さてさて、冒頭に書いた魚雷輸送のことです。

貨車ファンの間でよく知られている国鉄貨車のひとつに

「ワキ700」という形式があったのですよ。

全長15メートル弱の有蓋貨車で用途は魚雷輸送!

この貨車の存在を昔見たレイルマガジン誌で知った時、

興奮して全身の震えが止まらなかったっけ…

 

ワキ700は太平洋戦争真っ只中のの昭和18年に

30両が製造された貨車でしたが、

常備駅のひとつが日宇駅だったのです。

正確には、戦前に日宇駅から伸びていた専用線の先に

第21海軍工廠、兵器を製造する軍事工場があり、

ワキ700はここに常備されてたのでした。

下は昭和23年に撮影された日宇駅周辺の航空写真ですが、

途中でトンネルを潜って港まで伸びる専用線が見えますよね。

こちらの専用線、戦後間もない頃に廃止されたと思われますが、

なんと!廃線跡の大部分が今でも残っているらしいのです。

駅から十数分で辿り着ける日宇駅周辺だけですけど、

その様子を見てきましたぜ☆

 

まずは日宇駅から歩いて5分ほどで着ける鉄橋から。

奥が佐世保線で手前が廃止された専用線跡でした。

まるで生きてる線路のように見えますけど、

戦時中に設けられた線路の廃線跡だっていうんですから

震えが止まらない。

 

もうひとつ西側にも鉄橋跡がありますけど、

こちらは橋桁が取り払われてました。

 

この上を昔はワキ700が走ってたんすね。

思わず「タタンタタン…タタンタタン…」と、

TR24ボギー台車のジョイント音を口ずさんでしまいました。

 

余談ですけど、佐世保線の本線側にある橋台は煉瓦積み。

明治31年に佐世保線(当時は九州鉄道長崎線)が開通した時の

橋台がそのまま残ってます。

こっちもかなり貴重ですよね。

 

日宇駅から西側に見える緑地帯は専用線の廃線跡でした。

今回は時間が無く、廃線跡の終端まで行けませんでしたけど、

ここは近い時期に再訪したいと思います。

長崎県は未訪問の駅がいっぱい残ってますので。

 

そもそも3年前は通勤通学時間帯に来ちゃったのですよね。

日宇駅は利用者が多い駅ですし、

人がいない写真を撮ろうだなんて絶対に無理でしたわ。

来週は北関東を目指しますが、

落ち着いて写真が撮れればいいのですけど。

駅舎の写真撮影って、

野鳥の撮影並みに高度だと感じているのは自分だけかな?

 

☆追 記☆ 平成30年8月11日

 

廃線跡巡りで既に日宇駅を周っていたしょうさんがコメントで

専用線について助言くださいました。

日宇駅から伸びていた専用線は2本あったみたいですね。

自分が見ていた廃線の橋台は、

未確認側の専用線のモノだったようです。

 

こちらも行く先に工場らしきモノが見えますので

海軍施設の専用線だと思いますけど、

ワキ700が運行されてたのはこちらだったのかな?

しょうさん、今回も助けて頂き本当にありがとうございました!

 

 

 

 

 

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