皆さま、こんにちは!

 

前回のブログで常磐線・小高駅のことを書きました。

4月2日に運行を再開した駅を見るために訪問、

この後、桃内駅に向かうために電車に乗ったのですが、

小高駅を発車直後、車窓から気になるモノが見えまして…

常磐線・小高駅

石油業者さん?タンク体が並んでるんですけど、

あのタンク体ってひょっとして…?

 

どうしても気になりまして、再び小高駅に戻ってきたのですよ。

場所は確か駅の南側だったような…

常磐線・小高駅

 

あったあった!あそこだ!

小高駅近くのタンク車の廃車体

そっと近づいてみると…

 

わぉ!足付のタンク車!自分、幻を見ているのか!?

小高駅近くのタンク車の廃車体

貨車好きでしたらこの光景を目の前にして、冷静でなんていられませんよね!

でもでも、ここは私有地です。

無許可で中に入ることは出来ません。

そこで、無理を承知で

ここの所有者さんのご自宅を訪ねてみることにしました。

 

中には、ここで事業を営んでいたおじいちゃん、おばあちゃんがおり、

気さくに対応をしてくれたのですが…

残念なことに、この春に事業を売却されたそうで、

ここも他の業者さんの手に渡ってしまうそうです。

写真撮影に対しては快く承諾してくれました。

ここに並ぶタンク体についても、いろいろと教えてくれましたよ。

 

まず一番手前にあるこのタンク体、

こちらはおじいちゃんの手作りなんですって(笑)

小高駅近くのタンク車の廃車体

小高駅近くのタンク車の廃車体

ど真ん中に神様の絵が飾られてますが、

過去に事業が苦境にあった時期があり、

縁起を担ぐためにおじいちゃんが描いたそうですよ。

現在でも一番活躍しているタンクだそうです。

 

南側に2本の据置きタンクがありまして…

小高駅近くのタンク車の廃車体

 

その奥には、廃タンク車を転用したタンク体がありました。

いわゆる”ダルマ(鉄道用語の)”って奴です。

小高駅近くのタンク車の廃車体

大きさ的に見て、15トン積のタム500辺りのタンク体かな?

 

ちなみにタム500とは、こんな貨車でした。

b07310

(こちらの過去記事もぜひチェックくださいね)

津軽五所川原駅に留置される2軸タンク車・タム501のこと。(平成23年7月31日)

 

小高駅近くのタンク車の廃車体

小高駅近くのタンク車の廃車体

「架線注意」の表記も素晴らしいですけど、

なんといっても、現役時代の出光のマークが残っているところがスゴイ!

ここにあるタンク体では一番古く、

腐食が進んでいるために現在は使用していないとのこと。

 

そして本命がこちら。

足無の”ダルマ”ではなく、足付のタンク車が2両も置かれているのでした。

小高駅近くのタンク車の廃車体

大きさ的に見ると、2両ともタム500の廃車体かと思いますが…

 

1両は、ドーム周りに手すりが無い古典的なスタイルのモノ。

小高駅近くのタンク車の廃車体

 

製造銘鈑によると、昭和19年に新潟鉄工所で製造された車両らしい。

小高駅近くのタンク車の廃車体

小高駅近くのタンク車の廃車体

2両とも2段リンク改造を受けてますので、

昭和50年代まで運用に就いてた車両かと思います。

 

そしてもう1両は、いかにもタム500的な手摺り付の車両でした。

小高駅近くのタンク車の廃車体

 

こちらは昭和29年、東京日本車両製です。

小高駅近くのタンク車の廃車体

 

所有会社が知りたくて、社標を注視したのですけど…

小高駅近くのタンク車の廃車体

ペンキが剝がれている箇所から推測して丸善石油の車両だと思いますが、

車番がわかればもっと面白かったかもしれませんね。

残念ながらペンキが厚くて読み取ることが出来ませんでした。

 

この2両は、千葉の製油所(場所や時期は伺えませんでした)が

廃止された際、

石油販売協力店さん向けの貨車の販売会が行われたそうで、

そこで購入したとのこと。

どうせならと、足(車輪)付のままでここまで持ってきたそうです。

震災直後は、復旧工事のためのトラックに給油するために

このタンク体が大活躍したそうですが

(合わせて30トン近くも入りますもんね)、

復旧工事も終え、そろそろ落ち着いてきたようで…

新しい業者さんに渡っても、

このタンク体は現役のままでいて欲しいです。

この思い、自分はおじいちゃんに熱く語ってきましたよ。小高駅近くのタンク車の廃車体

足付のタンク車の廃車体自体が珍しい存在なのに、

ここには2両も!(ダルマを含めれば3両!)

浪江駅に向かう際は、右手側(山側)の景色にも注目ですぜ!


読者登録してね