皆さま、おはようございます!


松本駅から新島々駅まで延びるアルピコ交通上高地線。

終点の駅といえば、こちら新島々駅ですよね。
e02230/アルピコ交通・島々駅


新島々駅のホームに立つと、あることに気づきます。

新島々駅は終端駅だというのに、

松本駅側とは反対方向にまっすぐ線路が延びているんですよ。

まるでその先も続いているかのように…
e02231/アルピコ交通・島々駅


かつて、ここから1,3キロ先には島々駅と呼ばれる駅がありまして、

昭和58年まで上高地線の電車は、

松本駅と島々駅の間を行き来していたんですよ。

今回は、正式には昭和60年に廃止となったこの区間のことを

書かせていただきます。


なお、ブログ仲間の黒羽さんが、

この区間の廃線跡の様子を克明に記録されております。

ぜひ、その様子もご確認くださいね。

本当に貴重な写真揃いですから。

(黒羽さんのブログ記事)

松本電鉄を見て参りました、昭和62(1987)年8月15日<前半>


まず最初は、新島々駅から延びる線路を辿ってみました。
e02232/アルピコ交通・島々駅

雪のせいでとっても見づらいですけど、

しばらくは架線が張られている区間が続きます。

廃線区間に架線とは、ちょっとビックリですよね。


e02233/アルピコ交通・島々駅

やがて架線は途切れますが、

一目で鉄道の路盤とわかる築堤がその先も延びておりました。

(赤丸で記したところです)


そして、この廃線跡で一番目立つ遺構。
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30年以上も使用されていない鉄橋が、

今でもこうして残っているんですよ。


この先から、路盤の状況が確認しづらくなるのですが…


新島々駅と島々駅を結ぶこの区間が廃止になったのは、

昭和58年に発生した台風による土石流で

路盤が流失してしまったのが原因だったのです。


元々は上高地や白骨温泉のアクセス駅として栄えた島々駅ですが、

駅前にあったバスターミナルはとても狭く、

昭和41年にバスターミナルを当時の赤松駅に移転、

駅名を現在の新島々駅に改称したんですよ。

街の中心を島々駅から新島々駅に移したわけです。


そんな経緯もあって、

災害発生後は復旧作業は行われないまま、

2年後、正式にこの区間は廃止になってしまったようで。

この辺りの路盤の位置が確認しづらくなった理由も、

ここが土砂災害の発生個所だったからのようですね。


上高地線に並行する国道158号線は

やがて道幅が広くなりますが、

どうやらここが、島々駅があった跡地のようです。
e02235/アルピコ交通・島々駅

自分が立っている位置が上高地線の廃線跡で、

奥にクルマがある位置(ちっちゃくて見えるかな?)が

島々駅があった場所。

道路の拡張工事によって鉄道用地が転用されたために、

その姿はすっかり失せてしまいました。


駅跡地の目安となる前淵バス停。
e02236/アルピコ交通・島々駅

黒羽さんのサイトをチェックくださいね。


なにもかもが消失してしまったように見える島々駅の面影ですが、

こんな所に残っておりましたのよ。

廃線マニアには有名なスポットです。
e02237/アルピコ交通・島々駅

左に見える大きな建物ですが、

こちらはなんと、島々駅が現役当時から営業されているという

駅前食堂・山麓島々館さんでしたの。
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下は昭和25年に撮影された島々駅の航空写真ですが、

山麓島々館の姿もバッチリ写っておりましたよ(赤丸印のトコです)。
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航空写真を見ての通り、

現在の国道に接した面はお店の裏側でして、

もともとのお店の正面は旧国道側にあるのです。

…ということで、お店の反対側に回ってみました。
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洋館風の建物には観光案内が掲げられておりましたが…
e0223a/アルピコ交通・島々駅

島々駅が記されているじゃないですか!


それだけじゃありませんのよ。

山麓島々館さんの向かい側には

アルピコ交通のバス停看板が置かれていて、

ここがかつてバスターミナルがあった場所であることも

確認出来たんですよ。
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その他にも、国道脇には架線柱であった木柱もあるのですが、

こちらは樹木が生い茂っていて、チェックは難しそうです。
e0223c/アルピコ交通・島々駅

一応、ど真ん中のまっすぐ伸びる柱が架線柱なんですけど…


こうして上高地線の廃線跡巡りを終えたのですが、

廃線マニア、駅ファンでしたら

絶対に外せないスポットが新島々駅前にありました。


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なんと、島々駅の駅舎が現存しているのです!

黒羽さんのサイトの島々駅の画像も要チェックですぜ。


平成2年に施工された新島々駅の駅前整備の際に

廃線後も放置されていた駅舎を現在地に移転、

波田観光案内所として活用されているんですよ。


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これをレプリカと記しているサイトも多いですが、

間違いなく当時の駅舎そのものですよね。


観光シーズン中は駅舎内にも入れるんですって。

今はシーズン中じゃないのかしら?



新島々駅周辺には他にも面白いモノがあるのですが、

こちらはまたの機会に。

それにしても、

廃線跡巡りは雪シーズンにするもんじゃないですね (;^ω^A



真っ白で、なにがなんだかサッパリわからんし。



※アルピコ交通上高地線ですが、

 開業当時は筑摩鉄道(→松本電鉄)島々線です、念のため。



アルピコ交通上高地線