埼玉会館建築ツアー最終章はホワイエです。
木々が枝を広げるように伸びた柱が特徴的で、インパクトあり。
これを見てから都美術館に行くと、ああ地味だなぁと思ってしまいます。
ただし、リニューアルで柱は以前とは多少異なっているようです。
どこがどう変わったのかは不明。
ただし林のような造形は以前からのものではないでしょうかね。
色にこだわり、ペンキ屋になりたかったという前川さん。
このペンキ屋さん志向の談話は、神奈川県立音楽堂でも耳にしましたし、おそらくカラフルな色使いが指摘されるたびに持ち出される逸話なのでしょう。
上のカラフルな壁面はこのように窓際に連続的に配置されています。
カラフルと言えば楽屋の鏡がその最たるものではないでしょうか。
鏡の回りがライトになっていて、電気をつけると色とりどり。
(下の写真は2,3か所の楽屋から取ったもの。)
このような色味がなぜついているかといえば、舞台のライティングの色次第で顔の見え方が変わることがあり、それをチェックする機能も担っているようです。
このレトロ加減、昭和を印象付けます。
ホワイエの一画には、昔使用された緞帳の一部、緞帳のミニスケールのタペストリー・写真が飾られています。
下の籐のゴミ箱はオリジナル=開館当初からのものだそう。
左上は近代琳派作家・加山又造の原画をもとに制作された綴錦織「しらさぎ群像」。
加山の鶴が舞い降りるモチーフは山種や旧オオクラあたりで目にしたけれど、こちらはしらさぎ。
右は武甲山。原画は西洋画家の高田誠氏。
左は現在の緞帳の原画。
関根将雄さんの「さくら元年 彩の国」です。
華やかで柔らかい色合い。
カーブになった壁に沿ってカウンターが設置され、おしゃれ。
当時はひときわモダンに映ったことでしょう。
再び開館当初からある籐のゴミ箱が右端に見えます。
バリアフリーのスロープは1979年に追加されました。
1979年!まだバリアフリーなんていう言葉は使われていなかったのでは?
この当時にバリアフリーを考慮したなんて、なんとも先進的。
ホワイエのタイル。
内と外で同じタイルが使われています。
つくづく前川國男建築は大切にされ、リスペクトされていますね。
岡山市内の3つの前川建築も立派なパンフレットが用意され、一部では説明を受けることがでましたし、神奈川県立音楽堂や都美術館でも建築ツアーが用意されています。
時代の変化で改変が余儀なくされたとしても、つまるところ、ベースの所でユーザーのことをよく考え抜かれて作られているからこそではないでしょうか。









