『ランチ酒』を読んだ日、もう一度食べたい味を思い出した
1日1冊本を読むチャレンジ
143日目は、原田ひ香さんの
『ランチ酒』です
『ランチ酒』は、
見知らぬ家で依頼主の代わりに
夜間の見張りをする
「見守り屋」として働く
主人公・犬井祥子は
誰かの生活や孤独にそっと寄り添い
夜明けとともに立ち去る
その仕事終わりの昼下がりに
絶品ランチと最高の一杯を
楽しむ姿を描いたグルメ小説
それだけではない
心の中には、ずっと大きなものを抱えていて
離婚によって
最愛の娘を夫の元に置いてきた
母親としての深い葛藤と切なさがある
それが、この物語の味わいかな
祥子が選ぶお店と
メニューの描写がどれも美味しそう
私がブログで紹介した
お寿司屋さんも登場していて
「そうそう」と頷いちゃったわ
祥子にとってのランチ酒は、
空腹を満たすだけの時間じゃない
その日の孤独や疲れを
いったん横に置く時間なんだろう
帰阪した2日目は
美容室でカラーカット
これがけっこう時間がかかって
それ以外は、何も出来ず
美容室に
書籍のファンだという女性が
わざわざ私に会いにきてくださった
その方からお菓子をいただいて
帰りの新幹線の中で食べました
遅めの朝食の後
何も食べてなかったからね
ほんとに有り難かった
そして
富山駅で乗り換えの電車を待つ時間に
麺屋「つくし」へ
有名味噌ラーメン店「すみれ」で
修行した人がオープンした店
時間は19時を少し回っていて
お客さんはまばら
カウンター席に着席
迷うことなく餃子と味噌ラーメン
ほとんど、ひとり客
けっこう待たされて
その間スマホも触らず
人間ウォッチング
みんなどうして
この店を選んだのだろう?
いま、何を考えるんだろう?
『ランチ酒』を読んだからか
目の前の人たちにも
それぞれの一日があるんやろうな、と思った
スマホの画面を見ながら
静かにラーメンを口に運んでいる
サラリーマン
なんだか
背中が疲れ果てているようだった
私は、
とにかく温かい食べ物が欲しかった
はじめて味噌ラーメンを食べたのは高校生。
部活の先輩が出した店だった
あのとき以来の、味噌ラーメンだ
そして
味噌ラーメンを啜りながら
「もう一度あのラーメンを食べたい」
と思った
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