以前、介護って終わりがないと書いた。
はっきり言ってしまえば、介護の終結は被介護者の
死をもってということ。
それはごまかしようのない事実なんだ。
息子などが介護に行き詰って親を殺してしまう事件が
たびたび起こる。
この手の事件は血のつながった肉親同士、
それも一人で介護というケースが多いような気がする。
介護者は息子のお嫁さんという介護世帯が多いと思われる
のに、あまりこの関係で事件になるという話は聞かない。
嫁は第三者。
ちょっと冷めた目で見られるからかも知れない。
しかし、だんなは心情的にそうはいかない。
おかしくなった両親を前に悩みは深い。
認知症の症状がそれぞれ出始めたおととし頃、
だんなは現状を直視できないでいた。
というより、直視することから逃げていた。
一人で勝手にツアーを組んで(仕事ではなく)、
一週間も家を空けようとしたり、何かと口実を
作って両親との接触を避けた。
さすがの私も切れた。
あまりの剣幕にびっくりしたのか
かなり反省したようだ。
少しづつではあるが彼は変わってきた。
人生、避けられることと避けられないことがある。
どうせ避けられないなら
あとで後悔するより、今やれることをやっておこう。


