指輪をはずして、Jに差し出した。


一瞬にして意味を理解したJは

怒った。


「What a hell you thinking ! Get over here !」

(なに考えてんだ!!中に入れっ!!!)


と、すごい力でつかまれた。


泣きながら

「だって、もうどうしていいかわからない」

と首をふりつづける私をなだめるJ。


「何が一番大切なの?大切なのは、ふたりの気持ちじゃないの?

ふたりがしっかり信じあって幸せになれば、家族も認めてくれるよ」

必死に話すJの姿に、私の心は決まった。

今は認めてくれなくても、ふたりで幸せになれば、いつかきっと

わかってくれる日が来る。だって私の人生なんだから、私の好きな人と

幸せにならなくちゃ。


それ以降、気持ちが揺れることはなかった。

父も、どんなに反対してもこの頑固娘はとまらない、と

判断したのかそれ以上言ってくることはなかった。

母は渡米の前までずーっと

「ホントに大丈夫?もし言い出しちゃってひっこみがつかない、

とかなら今すぐやめていいのよ」

と言い続け、(私そんなに意地っ張りにみえるのか・・・・)

姉二人も「渡米して、なんかあったら迷わず帰ってきなよ!」

と励ましてくれた。(励まし・・・なのか?)


翌年2001年1月に結婚ビザのため再来日(1年で3回目・・・・・)した

カレを囲んで、入籍した直後、家族だけの食事会をした。


その席で父はJに、

「まあ、ふたりでアメリカで頑張ってください。よろしくお願いしますよ」

と言ってくれた。


Jも

「こんな素晴らしい女性を(まあ新婚ということで、ハハハ・・・)育ててくれて

ありがとうございます。幸せになります。」

↑これがカレ流の結婚のあいさつ、なのかなぁ。

と、両親に挨拶してくれた。


ついに距離が縮まったふたり。

その後、事情があって父とJが会うことはなかったけど、最後に和解できたことはよかった。

あの時点では、私はとても嬉しかった。


そして5年目の今、

私たちは楽しく幸せに暮らしてます。

たまに大喧嘩して結婚指輪を放り投げて、家を飛び出すことがあっても・・・ハハハ。



入籍直後に大使館前で撮った写真。

ケンカすると、この写真をみて「初心忘るるべからず・・・」とつぶやいてみる。


結婚までのみちのり、やっとおしまい。でもここがスタート地点。