身体が大きくて温厚でとても優しい男の子。
彼は結婚してるのですが、なかなか子どもができなくて、治療をしてたのです。でもその甲斐あって妊娠することができました。私の異動に伴い、私を囲む会☆囲む会(相性最悪の上司の元へ異動になったため皆んなが心配してくれたのです)を開いてくれたことが発端で定期的に食事会をしています。ある食事会の席で、赤ちゃんができたことを報告してくれました!メンバーみんなが自分の事のように大喜び。その日はいつもよりも盛り上がったのは言うまでもありません。そして、生まれたらまたお祝いの会をしようねって約束をしおひらきに。
あれから半年が過ぎ
人生って何て残酷で、自分の無力さを痛感させられる出来事が…
彼の奥様は予定通りに陣痛がきて、でもなかなか産まれるまでには至らず、処置を講じることに。そして無事産まれるというタイミングで産声を聞くことができなかったのです。パパとママに会う直前にその小さな命が天に召されてしまったのです。
私は、産まれてこれなかった話は別のメンバーから聞いていたものの、彼に会う機会がなかったことと、何て声をかければいいのかわからず、彼や奥様の気持ちを考えるといたたまれず混乱の日々を過ごしていました。
たまたま、2人になる機会があり、声をかけました。
「大丈夫?」
これ以上何を言っていいのか考えがおよばず、自分の語彙力のなさに情けなくなりました。
彼の方からいろいろ話してくれて、私の気持ちも幾分緊張から放たれ、やっと会話が成立しました。
男の子だったこと、奥様は実家にいるとベビー用品に囲まれ、それ以上に残念がっているご両親をみていることが辛いといい、彼のもとに帰ってくることになり、明日迎えに行くんです…本当にいろんな話をして
「写真とかあるの?」
と聞くと
ポケットからスマホを取り出し
「見てあげてください。」
と私に、とてもきれいなキリっとしたイケメンの写真を見せてくれました。なくなっているだなんて到底思えない、可愛いおくるみに包まれた寝顔でした。
彼も私も涙が止まらず、
「みんな、気を使ってくれて…でも、僕は写真見てもらえる方が嬉しいんです。」
そう言っていつまでも見ていました。
こんなに医学が進歩しているのに原因不明で亡くなるケースがあるだなんて…
でも、彼の悲しみは受け止めて、前に進もうとしている姿をみて、正直ホッとしました。
私は彼に一体何がしてあげられるのか、ずっと考えているのですが、未だ答えが見出せずにいます。
もう少し時間が経てば、またメンバーで集まってみようかと…
人生にはどうにもならないことが起こるのです。
彼と奥様の悲しみが少しでも早く癒され、この困難を乗り越えられますように。
祈るばかりです…