母の面会の新幹線の行き帰りに新幹線の中で読み通しました。
以前本屋の店頭で惹かれて手にした作品です。
もっとふわふわしたほっこりかなと思ってましたが、
意外にも骨太な読み応えのある作品でした。
と言ってゴツいというのとは違うのですが

カフネという言葉は知りませんでしたが、ポルトガル語の髪を撫でる仕草のような意味でした。
その名をタイトルにした作家の作品は、心の表面も深底もやさしく撫でられているような。
作品の中には、シングルファーザー・マザー、貧困、性同一性障害、こども食堂、家族の死、離婚、男女間の友情、自死などなどのエピソードや再生が組み込まれているのですが、それらが唐突ではなくて、流れるように語られるのですが、妙な感情の押し付けがなく、じゃ、するすると入っていくのかなと思うと心に刺さる節があります。
多様な人や家族のあり方が押し付けがましくなく、特異なことでもなく、同情も感傷でもなく、でも静かな熱量で語られます。
力のある書き手だなと思いました。
そういう読書ができてよかったなと思いました。