チャオチャオ~ きらめく星々である おともだちぃぃ~ (◕‿◡✿)
ガリレオ博士の天体観測図鑑/198
太陽に近づく彗星
クロイツ群と新彗星MAPS
太陽の表面から わずか酸い十万キロの距離を
通り抜ける彗星があります
太陽の強い重力と 高温にさらされる危険な軌道で
このような彗星は「太陽かすめ彗星」と 呼ばれます
1965年9月18日、台風通過直後の夜明けの空で、
日本の二人が新しい彗星を発見しました
静岡県の池谷薫さんと高知県の関勉さんです
池谷・関彗星(C/1965S1)と名付けられた彗星の観測から、
この彗星は、太陽をかすめる彗星のグループ、クロイツ群の彗星の一つで、
同年10月21日に太陽の表面から45万キロメートルのところを
通過することが分かりました。
太陽半径の1・67倍ほどしか離れておらず、太陽コロナの中を通過する軌道です。
このクロイツ群の彗星の中には、
19世紀に、昼間でも太陽のすぐ近くで見えるほど明るくなったと記録される
大彗星がいくつもあります。
現在では、これらは数千年前に分裂した巨大彗星の破片だと考えられています。
池谷・関彗星が太陽に近づくにつれて、
「核が壊れるのではないか」「太陽の熱で蒸発するのではないか」と議論されました。しかし彗星は太陽の表面付近を無事通過し、
その数日後には2等級の核と30度近い長い尾を持つ壮大な姿を見せました。
こうして池谷・関彗星は20世紀を代表する大彗星となりました。
その後もクロイツ群の彗星は見つかっていますが、
池谷・関彗星ほど大きなものはなく、太陽に近づく途中で壊れています。
しかし、2026年1月13日、フランスのアマチュア天文家チームMAPSが、
新しいクロイツ群の彗星、MAPS彗星(C/2026A1)を発見しました。
太陽に最も近づくのは4月4日。約3週間前の明るさは10等級で、
池谷・関彗星より4等級暗い状態です。
マップス彗星は、太陽の強い熱と重力に耐えることができるのでしょうか。
この春、その運命が注目されています。
ガリレオ博士のひとこと
彗星の本体は「彗星核」と呼ばれ、
太陽系ができたころの氷とちりのかたまりです
。直径は数キロメートルほどで、「汚れた雪だるま」ともいわれます。
太陽に近づくと、一酸化炭素や二酸化炭素、さらに水の氷が蒸発し、
太陽光で電離したイオンの尾と、太陽光を反射するちりの尾がのびます。
小さな天体でも、空では巨大な姿に見えるのです。
MAPS彗星は、クロイツ群を作った363年の大彗星の破片の一つかもしれません。
彗星は、数千年も旅する、原始太陽系のかけらなのです。

