チャオチャオ~  ♪   あたちの  おともだちぃぃ~   わんわん


今日は   ちょっこし   静寂の中から   お届けしたいん

語り口も  トーンを落として   ピッチも   ゆっくり  

おともだちぃぃ~  の  心の扉を   こんこ~ん   と  ノックさせてね


人生には  必ず  終わりが  用意されている

泣きながら  生まれて来た  あの日を

最期には  微笑みながら  振り返られる  私でありたいのん

そう思って  この命を  大切に  そのときまで  すごしたいと思っているの


感じてほしいんやよ   大切なことを ・・・

そして  

語り合ってほしいんやよ   それを大切な人と ・・・  

それから  今一度  凛と  胸をはって  

してほしいんやよ   希望の光を  引き寄せる  生き方を ・・・  


何を  思い出し   何を感じますか  ?

そして どんな発見があるでしょうか ?

水面に広がる  波紋のように   静かに  ゆったりと  広がって行くよ

穏やかで   美しい  方向性を

希望の光とともに  示してくれた この絵本に 心からの  感謝を  捧げます


小さなお子様の  おられる  おともだちぃぃ~  は   

読みきかせてあげてほしいのん

十歳くらいの子供の  おられる  おともだちぃぃ~  は

一緒に  読みあってほしいのん

いろんな読み方で  いろんな人と  この絵本を  分かちあってほしいのん


双葉   sei  双葉  sei  双葉   sei  双葉  sei  双葉   sei  双葉    


      わすれられない  おくりもの

                           スーザン・バーレイ


アナグマは かしこくて、いつもみんなに たよりにされています。

こまっている友だちは、だれでも、きっと助けてあげるのです。

それに、たいへん年をとっていて、知らないことはないというぐらい、もの知りでした。

アナグマは自分の年だと、死ぬのが、そう遠くないことも、知っていました。


アナグマは、死ぬことを おそれてはいません。

死んで、からだがなくなっても、心は残ることを、知っていたからです。

だから、前のように、からだが いうことをきかなくなっても、

くよくよしたりしませんでした。

ただ、あとに残していく友だちのことが、気がかりで、

自分がいつか、長いトンネルのむこうに行ってしまっても、

あまり悲しまないようにと、いっていました。


 ある日のこと、アナグマは、モグラとカエルの かけっこを見に丘に登りました。

その日は、とくに年をとったような気がしました。

あと一度だけでも、みんなといっしょに、走れたらと思いましたが、

アナグマの足では、もうむりなことです。

それでも、友だちの 楽しそうなようすを、ながめているうちに

自分も、しあわせな気持ちになりました。


 夜になって、アナグマは家に帰ってきました。

月に おやすみをいって、カーテンをしめました。

それから、地下のへやに、ゆっくりおりていきました。

そこでは、だんろが  もえています。

 夕ごはんをおえて、つくえにむかい、手紙を書きました。

ゆりいすを だんろのそばに引きよせて、静かにゆらしているうちに、

アナグマは、ぐっすり、ねいってしまいました。

そして、ふしぎな でも、すばらしい夢を見たのです。


 おどろいたことに、アナグマは走っているのです。

目の前には、どこまでもつづく長いトンネル。

足は しっかりとして力強く、 もう、つえもいりません。

からだは すばやく動くし、トンネルを行けば行くほど、

どんどんはやく 走れます。

とうとう、ふっと地めんから、うきあがったような気がしました。

まるで からだが、なくなってしまったようなのです。

アナグマは、すっかり、自由になったと感じました。


 つぎの日の朝、 アナグマの友だちは、みんな しんぱいして あつまりました。

アナグマが、いつものように、おはようを いいにきてくれないからです。

 キツネが悲しい知らせを つたえました。

アナグマが死んでしまったのです。

そして、アナグマの手紙を、みんなに読んでくれました。


   長いトンネルの  むこうに行くよ   さようなら  アナグマより


 森のみんなは、アナグマを とても 愛していましたから、

悲しまないものは いませんでした。

なかでも モグラは、やりきれないほど悲しくなりました。

 ベッドの中で、モグラはアナグマのことばかり考えていました。

なみだは、あとからあとから ほおをつたい、 毛布を ぐっしょりぬらします。

 その夜、雪がふりました。 冬がはじまったのです。

これからの さむいきせつ、 

みんなをあたたかく、まもってくれる家の上にも 雪はふりつもりました。


 雪は地上を、すっかりおおいました。

けれども、心の中の悲しみを おおいかくしてはくれません。

 アナグマは、いつでも、そばにいてくれたのに ・・・

みんなは、今どうしていいか、とほうにくれていたのです。

アナグマは、悲しまないようにと いっていましたが

それは、とても むずかしいことでした。


 春がきて、外に出られるようになると、

みんな、たがいに行き来しては、アナグマの思い出を、語り合いました。


 モグラは、ハサミをつかうのが じょうずです。

いちまいの紙から、手をつないだモグラが 切りぬけます。

切りぬき方は、アナグマが教えてくれたものでした。

はじめのうち、なかなか、紙のモグラは つながらず、

ばらばらになってしまいました。

でも、しまいに、しっかりと手をつないだ、モグラのくさりが、切りぬけたのです。

その時の うれしさは、今でも、わすれられない思い出です。


 カエルは、スケートがとくいです。

スケートを はじめて アナグマにならった時のことを話しました。

アナグマは、カエルがひとりで、りっぱにすべれるようになるまで、

ずっとやさして、そばについていてくれたのです。


 キツネは、子供のころ、アナグマに教えてもらうまで、

ネクタイが むすべなかったことを思い出しました。

「 はばの広い方を左に、せまい方を右にして 首にかけてごらん

  それから、広い方を右手でつかんで、せまい方のまわりにくるりと  わをつくる。

  わの うしろから前に 広い方を通して、むすび目を、 ぎゅっとしめるんだ。 」

 キツネは今、どんなむすび方だって できますし、

自分で考えだした むすび方もあるんです。

そしていつも、とてもすてきにネクタイをむすんでいます。


 ウサギのおくさんの りょうりじょうずは、 村じゅうに知れわたっていました。

でも、さいしょに りょうりを教えてくれたのは、アナグマでした。

ずっと前、アナグマは、ウサギに しょうがパンの やき方を教えてくれたのです。

ウサギのおくさんは、はじめて りょうりを教えてもらった時のことを思い出すと

今でも、やきたての しょうがパンの かおりが ただよってくるようだといいました。


 みんなだれにも、 なにかしら、 アナグマの思い出がありました。

アナグマは、ひとりひとりに、別れたあとでも、たからものになるような

ちえ や くふう  を のこしてくれたのです。

みんなは それで、たがいに助けあうこともできました。


 さいごの雪がきえたころ、 アナグマが残してくれたものの ゆたかさで、

みんなの悲しみも、消えていました。

アナグマの話が出るたびに、だれかが いつも、楽しい思い出を

話すことが できるようになったのです。


 ある あたたかい春の日に、

モグラは、いつか カエルと 駈けっこをした丘に、登りました。

モグラは、アナグマが残してくれた おくりものの おれいがいいたくなりました。

「 ありがとう、アナグマさん。 」

モグラは、なんだか、そばで アナグマが、聞いていてくれるような気がしました。

 そうですね ・・・ きっと アナグマに ・・・ 聞こえたにちがいありませんよね。  

  

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