茨木のり子さんの詩






『自分の感受性ぐらい』


 ぱさぱさに乾いてゆく心を 

ひとのせいにはするな

 みずから水やりを怠っておいて 
気難しくなってきたのを

 友人のせいにはするな 

しなやかさを失ったのはどちらなのか
 苛立つのを 

近親のせいにするな

 なにもかも下手だったのはわたくし 

初心消えかかるのを 
暮らしのせいにはするな 

そもそもが

 ひよわな志にすぎなかった 
駄目なことの一切を 

時代のせいにはするな 

わずかに光る尊厳の放棄 

自分の感受性ぐらい 

自分で守れ 
ばかものよ



 茨木のり子






心の自立を考えたときに




形にこだわる世界はいつまで続くのか





◯◯◯年も続いた時代によって

文明は栄え



生活しやすくなったけれど





誰かを期待したり

見返りを求めてしまったり



一方的な関係性に

コミュニティの時代の遅れを感じたり







ここまでしてあげたのに

が残ってしまうことも






影響力のある人

という見方も

どこまで続くかは分からない








一個人として

私らしさが自立した上で

強要のない





互いが認め合って

成り立つ関係性の中で





真心のある

助け合いを








ちなみに、茨木のり子さんのこの詩は

1970年代に作られたもの




その時代にこんなにも力強い

詩を世に出された茨木のり子さん





あせない言葉



いつの時代も響くと感じます





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