ネット上で流布されている
『張又侠から習近平への公開書簡』
中国で習近平氏に次ぐ、
権力者である軍の司令部の
張又挟(ちょう・ゆうきょう)氏
が逮捕・拘束された事件ですが、
海外在住の中国人の間では、
その嫌疑について、
「そんな馬鹿な事をする筈がない。」
「その罪状は、こじつけだ!」
とする意見がSNS上を賑わして
いました。そのSNSの投稿を
ウォッチしていくと、
どれだけ習近平氏が、
国民に嫌われているのか
分かりました。
そうやって自由にSNSに
批判的な文章を投稿できるのは、
外国に移住した中国人だけ
のようです。
それらの投稿者を追って行くと、
今日、その捕らわれ中の軍のトップ
張又狭(ちょう・ゆうきょう)が、
習近平主席に宛てた手紙が、
公開されました。
私はその手紙を読んで、
國を憂いる立派な軍人であると
思いました。
国の平安と存続を望み、
自分の部下である軍人たち
の命を大切に思う気持が、
伝わってきます。
人の心が、通っています。
長くなりますが、日本語訳を、
以下に転載致します。
(文字数制限がある為2つの記事に
わけさせて頂きました。)
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网传《张又侠致习近平的一封公开信》:“我如果出事了,请将这封信公开。抓我肯定还会有更多的人一同被抓,并不是我们有什么违纪违法的罪行,只有一个原因,就是我与习近平同志所理解的中央“军委主席负责制”有不同的看法。当然,还有对武统台湾、与俄罗斯的战略合作、对快速提拔高级军官也有重大分歧。… pic.twitter.com/2gPqORYeQj
— 谢万军 Wanjun Xie (@wanjunxie) January 30, 2026
「もし私に何かあったら、
この手紙を公開してほしい。
私を逮捕すれば、きっと他にも
多くの人々が一緒に逮捕されるだろう。
それは我々が何か規律違反や
違法行為をしたからではなく、
ただ一つの理由、
すなわち私が習近平同志が理解する
中央の『中央軍事委員会主席責任制』
に対して異なる見解を持っているからだ。
もちろん、台湾への武力統一、
ロシアとの戦略的協力、
高級将校の急速な昇進についても
重大な意見の相違がある。
こうした相違は党内・軍内で
正常な現象であり、
科学的かつ民主集中制の方法で
対処・解決すべきだ。
しかし現状を見ると、
彼は特別な手段で解決を
図ったようだ!
習近平同志に伝えたい。
この手紙を書いている時、
私はかつて紫陽(李鵬)が
言った言葉を思い出した。
「我々はもう年を取ったのだから、
どうでもいい」。
私は軍事クーデターを起こす条件は
整っていたが、
断固として行わなかった。
騒ぎが大きすぎて、
一度制御不能になれば、
国は内戦に陥り、
まず犠牲になるのは
双方の罪なき兵士たちだ。
私に非常手段を取られても、
私は抵抗しない。
是非公義は天秤であり、
人心がその秤だ。
歴史もきっと真実を
明らかにしてくれると
信じている。
私の心は平静だ。
これらの言葉を残すのは、
習近平同志にも警鐘を
鳴らしてほしいからだ。
勝利したなら度量を持ち、
一線も守るべきだ。
物事をそこまで追い詰めてはいけない。
天は高いところに見ているのだ。
確信しているのは、
もし私を逮捕するなら、
それはクーデターの手法で
行われるだろうということだ。
三~五人が密謀し、
党中央政治局の集団討論を経ずに、
中央の名義で実行・公表されるだろう。
誰が規律違反・法違反か?
89年は鄧小平が規律違反・法違反であり、
趙紫陽ではない。
しかしその後、鄧小平は結局
92年に改革開放を堅持したのだ。
今回もし私が逮捕されたら、
習近平が中国を
北朝鮮のような国に変え、
台湾武力統一に専念し、
いつでも国内で戒厳令を
発令する可能性が極めて高い。
逮捕されたらどんな罪名を
つけられるだろう?
第一に、
中央軍事委員会主席責任制に
反対したと言われるに違いない。
考えてみてほしい、
もし軍事委員会主席が本当に
長年にわたる
軍内の腐敗に責任を負うなら、
私が反対するだろうか?
私が反対しているのは、
主席責任制を家長制に変え、
細かすぎるほど具体的な管理を行い、
あらゆる事柄において
自らを天才的な専門家、
英明な統帥者だと考えることだ。
毛沢東でさえ軍を
これほど管理したことはない。
人民の軍隊を党の軍隊に
変えること自体は構わないが、
自分の家臣の軍隊に変えることが
最も恐ろしい。
ロケット式に昇進した者たちが、
恩義に感じ、
原則なく忠誠を誓い、
軍隊に習主席の良き戦士を
創作させるのは、
まさに文化大革命の手法だ。
重要なのは、
あの時代は情報が閉鎖的で
宣伝が成功したが、
今は情報がこれほど発達している中で、
こんな宣伝をしても誰も心からあなたを
偉大な指導者として崇拝することはなく、
むしろより多くの人々に嫌悪感を
与えるだけだということだ。
ネット上にも動画があるが、
皆が見ているように、
習近平同志が会場に現れるたびに
全員が起立して拍手する様子は、
北朝鮮の金正恩と同じだ。
私が現場で示した反応も
皆が見ている通り、
内心嫌悪感を抱き、
居心地の悪さを感じていた。
これも軍委主席責任制への
反対と言えるだろう。
海外では様々な憶測が飛び交っているが、
私と習近平同志の内紛については、
軍情報部門が頻繁に
情報をまとめて見せてくれる。
私はそれを見てただ一笑に付すだけだ。
もし私が逮捕されたとしても、
問題は我々の制度にある。
制度を変えなければ、
誰もが次の犠牲者になり得る。
党の指導とは、
党の最高指導者が
細部に至るまで全てを
支配することではなく、
人民を指導して法則と戦略を策定し、
全ての党員がそれに従うことである。
軍隊が党の指導下にあるのも同様だ。
「中央軍事委員会主席責任制」とは、
集団指導体制における主席の責任を指す。
戦争時のみ軍事委員会主席が
三軍の最高司令官となる。
平時の戦略策定、
情勢分析、人事登用は、
軍事委員会主席一人の独断で
決まるものではない。
習近平同志との私の意見の相違は、
まさにこれらの点に現れている。
さらに深刻なのは、
彼が絶えず機会を伺い、
心の底から
戦争を起こそうと
していることに
気づいたことだ。
私は戦争を経験した者だ。
指導者が戦争を起こし、
無数の兵士たちが命を落とす。
間もなく両国の指導者は
親しく握手を交わし、
同志であり兄弟である。
これは英明な指導者が
行うべきことではない。
当時私と共に戦った兵士や
将校たちは犠牲となり、
国境の地に埋葬された。
彼らの両親や兄弟が遺体を
見に行くための旅費すら持たない。
平和な時代にこのような悲劇を
生み出したのは罪である。
あまり知られていないが、
鄧小平は自らの権力を
何よりも優先させるため、
82年に憲法を改正し、
この「中央軍事委員会主席責任制」
を打ち出した。
毛沢東の時代には
このような制度は存在しなかった。
鄧小平は、
決してこれを宣伝しなかった。
彼はこの憲法改正が
個人の権力集中のためで
あることを知っていたからだ。
当時、中央軍事委員会内の楊尚昆ら
数名が協力して成立させた。
鄧小平の憲法改正も、
習近平の憲法改正も、
実は重要人物たちが仕組んだもので、
全国人民代表大会は
政治局が決めた案を
通さざるを得なかった。
反対票を投じれば、
逮捕されるという
状況だった。
後に鄧小平が
趙紫陽や胡耀邦同志を排除し、
長安街で戦車を走らせ銃撃を行い、
人民を弾圧できたのも、
すべて
「中央軍事委員会主席責任制」
があったからだ。
この制度が彼に
最高権力を与えたのだ。
では振り返ってみよう。
鄧小平がこれほど多くの
罪を犯したことが、
鄧家にとって良かったのか?
党と国家、
人民にとって良かったのか?
私が習近平同志に
忠告するのは、
彼と彼の家族のためを
思ってのことだ。
何しろ私たちは
同じ大院で育った
兄弟であり、
私だけが彼に
本音を言えるのだ。
★次の記事に続く
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