役所広司主演の、Perfect Daysを観てきました。ドイツのビム・ベンダース監督、名匠でいらっしゃるのですね。私は映画は恐ろしく疎くて、この監督も存じ上げませんでした。

 

先月までのGodzillaに続き、こちらで日本語の映画を観られることは本当に嬉しい。日本でも今も上映されているのでしょうか。Godzillaを観た時にPerfect Daysの上映予告がされていたので、絶対に観ようと。が、気づいたらもしかしてあと数日でおしまいかも…となって、慌てて行ってきました。

 

とても良かったです。

 

タイトルの俳句のごときとは。

これは、映画を観ている最中に思ったことでした。日常の、いくつかの切り取られた場面が繰り返される。現在のことも過去のことも、ほぼ語られることはない。台詞も最小限。でありながら、実に多くのことを想像させる。

これって、俳句と同じじゃん!

一瞬を絵のように切り取って客観的描写をするのみで、感情や形容などを直接的に表現することは極力しない。「説明的にならないように」と、俳句ではよく言われる。

 

Perfect Daysの映画は、まさに俳句的。

映画を観ながらふとそんな思いがよぎり、あぁこの感想を誰かと共有したい。一緒に観ていた夫には伝わらないだろうし、よし、俳句仲間に聞いてもらおうか。なーんて思っていたら、ナナナなんと。

 

「今日の映画ってさ、俳句みたいだったよね」

 

夫が言うではありませんか。多くを語らずに場面を描写するだけ。そこに余韻や余白を残し、読者に想像させる俳句と似ていると思ったと。

感じたことを共有できたことがものすごく嬉しくて、大袈裟にも感動してしまって。美味しいランチを食べながら涙をこぼしそうになったという。

夫は俳句は詠みませんが、プレバトはいつも一緒に観ていて、そういえば。私が大学図書館で借りてきた「おくのほそ道」を、つい数日前に読了してました。小学生の頃に読んで大好きになったのですって、おくのほそ道。俳句については、夫の方が身をもって感じたり理解したりしてるのかも。

 

Perfect Days。日々は一瞬の積み重ねであって、同じようでありながら、でも今と同じ今は二度とは来ない。丁寧に丁寧に、同じように見えるシンプルな一瞬を重ねていく。その中での、自分だけが知っているささやかな喜びや小さな発見。時に遭遇する予期せぬ驚きや悲しみ怒り。全てがパズルのピースとなり、ピタッとはまっていって一日が作り上げられていく、そんな風に感じました。

私が常々尊敬している人たちは、皆さん当たり前のように日々のルーティンをお持ちで、雨が降ろうと嵐が来ようと、毎日きちんとそれをくり返していらっしゃる。Perfect Daysに通ずるものがあるなぁ。

 

それにしても、トイレ掃除の美しさ!

 

 

 

東日本大震災から13年が経つのですね。

以前のブログでも書いたことがあるけれど、3月11日は、間違いなく今の私を作ってくれた人の一人である、中高時代の恩師の命日であり、親族の命日でもあり。そして、大好きな妹の、大切な旦那さんの誕生日の3月11日。きっと一年365日のどの日も、誰かにとってとても大切な日、忘れ難い日であるのだろうと思います。

Perfect Daysとはまだ言えない私の日々ですが、その時その時を、できるだけ丁寧に過ごしていきたいものです。

 

昨日買ったチューリップ。今朝はちょこっと開いてきている。可愛い♡

 

Hasta mañana♪