土曜の夕方。
洗濯物も片づいて
やっとソファに座れた頃。
スマホが鳴る。
画面に出てきたのは
親の名前。
その瞬間、
体が一瞬、固まる。
「今じゃなくてもいいのに」
そう思いながら、
出ない理由を頭の中で探しはじめる。
出なかったら
あとで気になる。
出たら出たで
なぜか通話が終わったあとに
どっと残るものがある。
会話の内容は
取り立ててイヤな話じゃない。
「元気にしてる?」
「最近どう?」
「無理してない?」
どれも普通の言葉。
なのに、
電話を切ったあと、
ひとりでため息が出る。
──私、何に反応してたんやろ?
実はこれ
親が怖いわけでも
嫌いなわけでもない。
ただひとつ。
「ちゃんと答えなきゃ」
「心配かけないようにしなきゃ」
そのスイッチが、
一瞬で入ってしまうだけ。
近況は無難にまとめて
突っ込まれそうな話は避けて
「大丈夫な私」で話す。
このやり取り、
思っている以上にエネルギーを使う。
セッションで、
よく聞く言葉がある。
「距離を置きたいわけじゃないんです」
「でも、出る前から構えてしまって」
これって
今の親との関係が悪いからじゃない。
長年のクセの話。
いつの間にか身についていた、
「相手を安心させる役割」
=魂の澱
悪者じゃない。
あなたを守ってきた名残。
でも今は、
少しだけ重たくなってきている。
じゃあ、どうしたらいいの?
無理に変えなくていい。
親に本音を全部言わなくてもいい。
今日できるのは、これだけ。
未来逆算で、ひとつ選び直す。
「もし、未来の私が
もう少し楽に生きているとしたら
この電話、どう出る?」
・今日は短めで切る
・今は出ないと決める
・「今日はゆっくりしてたよ」だけ伝える
正解はないから、
あなたがしっくりくるやり方でいいよ。
未来のあなたは、
毎回「ちゃんとした私」を
演じなくていい。
体に出た、あの一瞬のざわつきは、
ダメなサインじゃない。
「そろそろ役割を
ゆるめてもいいよ」
という合図。
休日は人の期待に合わせるのではなく
自分の余白を残す準備。
今日は、
未来の私に一歩近づく選択を
ひとつだけ。
それで十分だよ!

