基本、私は楽天的なんだけど

時には色々引きずったり、

これはもう…

と投げ出したくなる時もあったりする。

人並みにはそんな経験をしてきました。

 

けれど、その時どんな人に

どんな言葉をかけられるか

どんな風に接してもらうか、で

その後の気持ちの持ち方がまるで違う。

 

以下はそのエピソードのひとつ。

 

すでに旅立った私の父は

3度の入院と、3度の大きな手術を経験しました。

 

その中で、2度目の手術の時のこと。

 

この手術はとても時間がかかって

17時間、父は手術室の中でした。

当日朝10:00に入って、

出てきたのは、翌日午前2時。

 

父も頑張りましたが、

担当してくださったチームも

素晴らしかった。

 

しかし術後、問題が起こりました。

長時間の麻酔のためか、父は

認知症めいた状態になったんです。

 

まともに会話ができない。

話しても反応が返ってこない。

 

生気のない、どこも見ていない瞳で、

機械のように病院食を口に運んでいた父の姿

その目を今も思い出すことができます。

 

この時は正直もうどうしよう、と思いました。

 

母もうつを長年患っていて

もし父が戻らなかったら、

この二人を抱えて、どうしたらいいんだろう

と思わずにはいられなかった。

 

今なら行政の手を借りるとか、

そんなことも考えたりできたでしょうが

当時はいきなりのことに

気づくこともできなかった。

 

そんな時。

執刀された先生が、父の様子を見に来られたんです。

そして声をかけてくださった。

 

全ての言葉を思い出すことはできないけれど

これは麻酔の影響だということ、

そして、一緒に頑張りましょうと言われたこと。

その言葉と、満面の笑みは鮮明に覚えています。

 

不安など、微塵も感じさせない

自信にあふれた態度でした。

 

それでどれだけ勇気づけられたか。

何とかなるのかな、そう考えられるようになった。

 

その後麻酔の影響が取れて

父は元気になり、無事退院しました。

 

あれから今年でちょうど20年。

今、クライアント様の話を聴くようになるとは

想像もつかなかったけれど

 

あの先生の言葉、そして様子を

心に置いて、目の前の方の話に耳を傾けよう。

 

今新たに、そんな気持ちでいます。

 

今日も読んでくれてありがとう~