「わたしらしさ」って、何だろう?

そう考え始めたのはいつ頃からだろう。

気づけば毎日同じ環境、朝同じ時間に起きる。
混んだ電車に揺られ、決まった駅に吐き出されて。毎日同じ顔、みんなどこか寂しげで疲れている。

月曜日、火曜日、水曜日。
あと、2日!木曜日、金曜日!
でも、楽しいはずの土日も何だか侘しい。

そして、また同じ時を重ねていく。

いつからか、「私」という仮面を被っていた。
本当の「わたし」はどこに行ったのか。

毎日皆が見ている私なのか、土日の私なのか。
はたまた、どこにも存在していなくて、消え去ってしまったのか。

永遠の暗闇に放り出されて、暗い長い終わらない旅に出たみたい。

流星群みたいに、儚く消える方が…と考えたりもした。

けれど、心は疼いている。そうじゃない、気づいて、と。

どこか遠くで「わたし」の声が聞こえたんだ。
微かで、耳の奥の方から聞こえる。
今にも消えてしまいそうだ。

けれど、確かに聞こえる。それは本当の「わたし」の声。

現状に満足出来ている人もいると思うけれど、
多くの人は何かを背負いながら生きている。

最初はほんの少しのほこり。
けれど、時が経つと見えてきて、気づいたら大きくなっている。
でも見ないフリをする。むしろ、初めから何も無かったんだと思い込む。そして、どこか遠くへ自分というものを置き去りにする。

それが正しい答え、生き方だと言い聞かせて。


でも、気づいて欲しい。自分の心の声に少しでも耳を傾けることがどんなに大切か。

だって、今日を生きるのも自分、明日を見つめて進んでいくのも自分しかいないのだから。

お金を払ったって、自分を生きてくれる人なんていない。

けれど、豊かさは心の豊かさでもある。
どんなに豊かでも、心が貧しければ豊かでは無いのと同じ。空っぽの置物みたいに。


だから、私は今日を必死に生きる。
今日が無ければ明日は来ない。来たとしても今日と同じ明日だから。

自分の道は、自分で決める、自分が決める。
人生という名の舞台で、たった一人のわたしと
出会うために。