「ユダヤ人大富豪の教え」という本を読んだ。

著者、本田健さんがアメリカ留学中にユダヤ人大富豪の老人と出会い、「幸せなお金持ちになる」ための様々な教えを伝授されるのだが、その様子を私小説風に描いた作品だ。

後書きを読むと、内容をドラマティックにするために、少し現実に手を加えた部分もあるらしいが、ほとんどが実際にあった出来事らしい。


主人公の大学生ケンは、ユダヤ人大富豪に様々なテストを与えられる。
例えば、「3日以内に1000人分の署名をもらう」とか「電球を1000個売る」とか。

初めは戸惑いながらも、何とか自力で突破口を見つけ、テストに合格していくケン。
その様子がリアルかつスリリングで、ワクワクして夢中で読んでしまった。

ビジネスに関してだけでなく、生き方や人との関わり方、心の持ち様など、あらゆることをケンは学んでいくが、その過程を読んでいて感じたのは、やはりセルフイメージが最重要だということ。

あとは、「成功への恐怖」についてユダヤ人大富豪が語るところが興味深かった。
人生最大の恐怖は、「失敗への恐怖」でも「死への恐怖」でもなく「成功への恐怖」であって、それに打ち勝って、初めて本物の成功を手に入れられるのだと。

この意味は、少し分かる気がした。 
人間は変化することを恐れる。自分の変化。そして自分が変化したことによる周囲の変化。
「本当の成功は人生に完全に身を委ねることだ」とユダヤ人大富豪は語る。


日本に帰国してからのケンがどうなっていくかは、「ユダヤ人大富豪の教えⅡ」にその続きが書いてあり、今楽しく読んでいる途中だ。

もともと、小説が好きでノンフィクションを読むことは少なかったが、個人事業主になってからはビジネス本も読むようになり、小説とはまた違う面白さがあるのを感じる。

小説は、やはりいくら感情移入しても「あちらの世界」の出来事という気がするのに比べて、ビジネス本は、即自分の生活に生かせる魅力がある。

「ユダヤ人大富豪の教え」もライターの仕事、そして生き方にも役立てていきたいと思う一冊になった。