『 東京備忘録 ① 』
「東京は好きじゃないから行かなよ」
と、言ってた私が
重い腰を上げたのは、
どうしてだろう。
脳科学の先生のお話に
興味が湧いたことに
間違いはないんだけど・・・。
このタイミングで、
そろそろ行ってみようか、
と思い立った。
今までひとりで東京に行ったことないし
東京で行ってみたいとこなんて
どこも、思い浮かばない。
あ、飛行機に乗るのも
あんまり好きじゃないんだ。
なのに、行くことにした。
ひとりで、初めての場所に。
何にもリアルに浮かばなくて
頭の中にたくさんの情報だけが
流れ込んでくる。
どうしよう。
今のご時世、スマホで検索すれば
なんだってでてくることは
わかっていても
私の「こわさ」を解消してくれるほど
頼りになる感じはしない。
だったら、そうだな・・
東京がリアルな人に
聞いてみたらいいじゃないか。
ここで私は、行動にでる。
下町育ちに同期に
この私の状態を丸投げしてみた。
旅行中の彼女を
メッセンジャーで捕まえて
相談してみる。
新幹線の移動時間に彼女は
サクッと
私の東京プランを立ててくれた。
空港からの移動。
目的地から利便性のいいホテル。
乗り継ぎやバスの時刻表まで
サクサク貼り付けてくれて
あっという間に、問題は半減。
その日のうちに
航空券とホテルの手配を完了。
私がこういう手を使うときは
なんとしても
行く!と
本当は決めているときだ。
私の本性は分かっている。
ここから、どんどん
芋づるを引くように
たくさんのお楽しみを
私は手繰り寄せて行った。
昨年まで
まだここから、出て行くのが
こわくて、心配で
たまらなかった私。
1年で、別人になったのか?
そんなことさえ、わからないほど
今の私は、当たり前なことなのだ。


