もしもあの時、


何かがほんの僅かでもずれていたとしたら、、、。


私はこうして貴方達と巡り会うことはなかったでしょう。



神様、ありがとう。」






番外編

「もう一人のrisaru。」
~祈り、願い、絶望。感動の結末。~



*****


それは、初めての海外旅行。

飛行機は凄く苦手だったけれど、勇気を出して私は飛び立つ。


いよいよ離陸。

緊張が高まる。

異国の島が私を呼んでいる。


しばらくのフライト、窓の景色はすっかり暗闇で、周りの乗客達は次第に眠りにつきだす。


「疲れた、、、。私も寝ようかな。」

毛布をかけた次の瞬間。


ゴトンッ!ゴトンッ!
ゴトンッ!ゴトンッ!
※エアポケット。


突然、激しく飛行機が揺れ出す。

なに?なんなの!?



私、凄く怖い。



ねえ!?

みんなは何故起きないの!?

飛行機、めっちゃ揺れてるよ!?!?
めっちゃめっちゃ揺れてるよ!?!?

コーヒーこぼれるよ!?


焦る私に機長からの伝言。

「シートベルトを締めてください。」


き、機長!?

あなたはいつも雲の上の人!
そんな方から重大なお知らせ!?

シ、シートベルトね!?
シートベルトが大事なのね!?

了解、機長!!
あなたもしっかり!!!
ひいぃーーーーーん(泣)(泣)


けれど、揺れはまだまだ一向におさまらない。
怖い、怖い。本当に怖い、、、!!!


お願い、誰か助けて、、、!!


私は必死に神に祈りを捧げる。


「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、、、!」



「おがぁぢゃぁ

~~~~ん、

怖いよ、お家に帰りだぃぃぃ~!(泣)(泣)(泣)」

*****

その頃、日本の実家では母が一人、2階の寝室で横になってテレビを観ていました。

すると突然、玄関のドアの開く音。
タッタッタと誰かが家の中に入って来た。ん!?誰だろう?そう思っていると、、、。

「ただいま!!!」


今頃は確か、飛行機に乗っているはずのrisaruの声!?何故!?あの子、旅行はどうしたの!?驚いた母は飛び起きて、確認しに行く。


けれどrisaruの姿はなく、
されど確かにあれはrisaruの声だった。


では、あの声の持ち主はいったい、、、?



あれは、もう一人のrisaru。



必死に「お母さん」と念じたrisaruの
生き霊

かもね。


「そうかもね。」
by  奏夏。