怒涛のような10連休が終わりましたねゲッソリ

休めた人は44%?とか言われてましたが

それってどこで調べたんでしょうね!?

 

サービス業や医療・介護関係

フリーランスの皆さま

家事・育児を休めなかった主婦・主夫の皆さま
(こう数えたらきっと、休めなかった人数はもっと増えるはずうーん

 

本当にお疲れ様でした!!

 

うちも、主人の息子が帰ってきていたので
(うちは再婚同士。前の奥様との子供です^^)

とってもお世話になりましたキラキラ

ハートありがとうございましたハート

 

 

そして週明け・・

山積みになった案件にいきなり襲われている皆さま

ともに頑張りましょう〜〜笑い泣き

 

 

すっかりお墓の話が止まっていますが

水曜日になりましたので、こちらを更新します

ブログタイトル、変えた方が良いかしら・・滝汗

 

 

 

 

***母というひと-061話

 

『はい!〇〇〇子探偵事務所です!』

 

電話の向こうで

明るすぎるハイトーンボイスの中年女性が声を張り上げた。
一瞬、思わず受話器を耳から離す。


「あの、浮気の調査をしてくれるところを探しているんですが……」
『はいはい!どうなさいました?ご主人の調査ですか?』
「いえ、父のです」
『………あら』

 

少し間があった。

こういうものを娘が頼むのは珍しいのだろうか。


『お父様…ということは、ご自身の?』
「そうです。母から頼まれて」
『ああ、そういうことですか。

 それはそれは大変でしたねえ。

 うちならしーっかり調査しますから、安心してお任せいただいて大丈夫ですよぉ』

 

瞬時にニッコリと笑っているような明るい声に戻って

こちらへの同情を見せる。
いくつか質問され、それに答えて金額を聞いてみると

日数単位でお金がかかることを知らされた。
着手金をまず振り込んで、それから詳細な打ち合わせをと。

 

そこで、はたと気付いた。
着手金を振り込んでしまったら、ここに頼むしかなくなる。
腕の良し悪しを見極めてから依頼先を決めないと

もしかしたら無駄金を払うことになるのかもしれない。

 

それで、数件続けて同じ内容で電話をし

金額を書き出して手書きの比較表を作った。

 

ここで私が注意したのは一つ。

 

やたら同情的な言葉を言おうとする事務所には依頼しないこと。

 

人は、同情してくる相手を味方と認定しがちだ。
けれどこれはビジネスで

今私が欲しいのは感情的な慰めや体裁だけの味方よりも

冷静な判断力と調査の腕前だった。
だから

落ち着いて話ができる相手かどうかをまず見定めなければと考えた。

 

二日かけて選んだのは、全国に支店があるような事務所だった。
価格はある程度どこも似たり寄ったりだったが

父の住むエリアにも強いと言われたこと、

電話口の応対がしっかりしていたことが決め手だ。

 

奥の部屋にこもってあちこちへ電話し

しかめっ面で妙な表を作ってブツブツ呟いていた私に

同棲相手は特に表情を変えなかった。
「なんかあったんか」とやっと聞いてきたのはいつだったろうか。

 

私は、聞かれるまで話さなかった。
いや、うまく話せなかった。

 

けれどずっと黙っている訳にもいかない。
探偵からは

『深夜に電話することもあるかもしれないので

 携帯は常に手元に置いていてくださいね』と言われている。
急に見知らぬ相手と頻繁に連絡を取っていれば

じき不審に思われるだろう。

 

「実は……」
父の浮気と母の失踪までは伝えていたので

戻ってきた母の様子と、浮気調査の頼まれごとについてざっと説明した。

 

「探偵を雇うから深夜に電話とかすることがあるかもしれない」と伝えると
「大変やね。お母さん大事にしてやらないかんぞ」

というような言葉をかけてくれたような気がする。

 

その言葉が、思いがけずしみた。
(優しい人ではあるんだよね)と

頼り甲斐のなさに目をつぶったままで思う。

 

(今はとにかく、母の望みを叶えることに集中しよう)

 

自分が感情的にならないこともまた大事だと思えた。
母と一緒にヒステリーを起こしても何も解決しないのだから。

 

本当は多分、父を追い詰めることに葛藤があったのだと思う。
でもそれにも蓋をした。
父を好きだと思う気持ちにも。

 

『お父様の行動は許されるものではありません。
 お母様のためにも、全力を尽くして事実を突き止めますよ』

 

そんなことを言う電話の向こうの探偵に頼り切る形で

私は早期の解決を望んだ。

 

 

***続く

 

これはnoteから転載している、母の人生の物語です

ここまでの話はnoteで読めます

 

母というひと-001話(母の誕生から結婚生活まで)

母というひと-048話(私が家を出て、また戻るまで)

母というひと-051話(私が戻った後の母の人生)