日本テレビ朝の番組「ZIP」の「東大生が今年読んだ本ベスト3」に
私が大好きな本が選ばれました。
この本は、童話作家・寮美千子さんが、奈良少年刑務所で服役中の17〜25歳の若者たちに、10年間、絵本や詩を使った情緒教育を行った記録です。
彼らは重い罪を犯した「加害者」ですが、
多くがその前に虐待や貧困の中で傷ついた「被害者」でした。
感情を閉ざした心に、物語や詩がそっと触れ、少しずつ扉が開いていきます。
無表情だった少年が笑い、吃音やチック症状が消えるなど、静かな奇跡が起こります。
特に心に残るのは、薬物依存の後遺症を持つAくんの詩「くも」。
東大生も、この詩が心に響いたようで、
「優しすぎるがゆえに自分を追い込んでしまう」「人間の本質に少し触れた気がした」と紹介されました。
それを見て、寮先生「その感性が若いエリートの心にも届いたことに、未来への希望を感じる」と、喜んでおられました。
罪を憎んで人を憎まず。やさしさが人を育てることを教えてくれる1冊です。
