多分
この作家さんの本は初めてだと思うのだけど
読後もとても気持ちが良かったし
本の中のセリフがチョコチョコ心に刺さり
思わずページをめくる手を止めて、自分の生き方を考えてしまったり……
読み終わってすぐ
もう一度読み返してしまいました。
祖父の営んでいたガラス工房を
祖父が亡くなった後
あとを継ぐことにした兄と妹
この兄は
母が断固として病院の診察を受けさせなかったから、診断はされていないけど
いわゆる発達障害の性格で
人の気持ちがわからない。曖昧な表現が理解できない。字を読むのが遅い。急な予定変更があるとパニックになる。
そんな兄のせいで
自分はいつも後回しされ、嫌な思いをしてきたと兄を嫌う妹。
一方で
声が甲高く、気分がコロコロ変わる妹を苦手とする兄。
共に相手の事を敬遠していた兄妹は
2人でガラス工房を維持していく中でも
意見はぶつかり合う。
その象徴とも言えるのが『ガラスの骨壺』
ひたすら骨壺を作る兄と
そんなものを作りたくない妹だが
骨壺をオーダーしに来る人々と触れあうことによって、お互いを少し理解できるようになっていく。
「前を向かないといけないと言われても前を向けないというのなら、それはまだ前を向く時ではないのです。準備が整っていないのに前を向くのは間違っています。」
「ひとりひとり違うという状態こそが『ふつう』なんや。『みんな同じ』の方が不自然なんや」
とか
妙に私の琴線に触れる言葉がちりばめられてました。
少し前に
「普通は◯◯するよねえ~」とか
「普通の人は✕✕じゃない?」とかやたらに言ってくる人(そしてそいつはかなり非常識)に
「その『普通』はあんただけの『普通』であって世間の『普通』ではないよ
」
と言ったっけなあ~
等と思い出してしまいました(笑)
オススメです。