誰しも日常生活の中で、不安な気持ちになったり、恐怖を感じたりすることがあります。今月の「心理学講座」は、異常な不安、恐怖心、トラウマについて解説していきます。
◆不安症
生活に支障をきたすほどの強い不安を感じる病気です。例えば、何の前触れもなく、突然呼吸が苦しくなったり、動悸がしたり、失神してしまったりする【パニック発作】という症状があります。
パニック発作が起きた時の不安感はすさまじく、死んでしまうのではないかと思うほどです。症状は20~30分でおさまりますが、患者はまた発作が起きるのではないか、と常に強い不安にとらわれながら過ごすことになります。
◆恐怖症
不安症の中には、ある特定のものに異常な恐怖を抱き、近寄ることすらできなくなる【恐怖症】という病気です。
すぐに逃げだしたり、助けを求めたりできない人込み、エレベーター、乗り物、広場等を怖がって避ける「広場恐怖症」や、他人から注目・評価されたり、人前で恥をかいたりすることを極端に怖がる「社交恐怖症」などです。
◆強迫症
症状の重さから治療に困難を伴う疾患に【強迫症】があります。自分でもおかしいと思いつつ、不安をおこす強迫観念を打ち払うために同じ行為をずっとやり続けてしまう病気です。
例えば、何度も手を洗わないと気が済まずに洗い続ける「強迫洗浄」、家の鍵をかけたかを何度も確認しないと気が済まない「確認強迫」などがあります。
患者さんは、これらの行為を止められると強い不安に襲われます。
◆心的外傷後ストレス障害(PTSD)
戦争、災害、事故などに遭遇した人は【心的外傷後ストレス障害(PTSD】を発症してしまうことがあります。これは、戦争、災害、事故等によって受けた外的外傷後ストレス(トラウマ)に対して、症状が現れてしまうものです。
患者はフラッシュバック(出来事が急に頭に浮かんでくる)や夢などにより、その出来事を繰り返し体験したり、感情が鈍ったり、トラウマを思い起こさせる状況に遭うと、恐怖やパニックを起こしたりします。
◆森田療法と曝露療法
不安症や強迫症では、どのような治療法が使われているのでしょうか。現在使われている治療法二つをご紹介します。
精神科医・森田正馬氏(1874~1938)が開発した【森田療法】と、不安障害等に用いられる【曝露療法】です。動画をご紹介しますので、関心のある方はどうぞ。
(参考書籍)ゼロからわかる心理学(別冊ニュートン)
それでは~![]()
【森田療法】死の恐怖、生の欲望について
【曝露療法】パニック障害・強迫性障害の治療法





