◆釧路湿原のメガソーラー計画に波紋
最近、ネット上で話題になっている「釧路湿原のメガソーラー計画」を取り上げます。1回では無理なので、まずは20日に放送された「news23」の動画をご覧になってください。
釧路・メガソーラー工事で波紋広がる(8/21)
日本最大の湿原「釧路湿原」。雄大な自然の中で、多くの希少な生物が生息しています。そんな釧路湿原をめぐり大きな反響を呼んだ「X」のある投稿がありました。
★猛禽類医学研究所・齊藤慶輔氏のXより
「環境省釧路湿原野生生物保護センターのすぐ横で進められているメガソーラー建設の様子」
釧路湿原野生生物保護センターからわずか300mほどの場所で、広大な湿地を埋め立てながら進められているメガソーラー建設。この日は工事現場から150m以内でヒナを連れたタンチョウのペアが採餌行動を行ってたが、大音響を立てながら工事は続けられていた。工事着工前にタンチョウの現地調査は行われて… pic.twitter.com/fr00hTlDuA
— 猛禽類医学研究所 齊藤慶輔 (@raptor_biomed) August 19, 2025
ヒナを連れたタンチョウペアの横で大きな騒音を響かせながら続けられるメガソーラー建設(20250819)
— 猛禽類医学研究所 齊藤慶輔 (@raptor_biomed) August 20, 2025
工事着工前にタンチョウの現地調査は行われておらず、巣の位置や重要な採餌場などが把握されないまま工事が強行されている。… pic.twitter.com/5OCNnDaFzc
齊藤代表が訴えているのは、「調査が不十分のまま工事が進められている」という点です。
メガソーラーの工事が行われているのは、研究所からわずか300mの場所。サッカー場6面ほどの広さに、6600枚のソーラーパネルが設置される計画だといいます。
ヒナを連れた国の天然記念物・タンチョウ。工事現場から500m離れた馬の放牧地でタンチョウの親子が確認されたのです。
別の日に撮影された映像では、工事現場のすぐそばでエサを探すタンチョウの親子の姿もありました。
メガソーラーの工事を行っているのは、大阪に本社を置く「日本エコロジー」。その責任者に話を聞くと・・・
★日本エコロジー 大井明雄 営業部長
「資料を出して『工事をしますよ』と市役所に受理印をもらったのが去年。そこから、念のために今年まで工事を延ばした。すぐに『ええからやってしまえ!』そんなことは絶対にしません」
2023年に釧路市が施行した「太陽光発電施設の設置に関するガイドライン」では、事業者は工事60日前までに市長宛に届出書を提出し、工事前には、生物調査の結果を釧路市立博物館に提出する必要があります。
日本エコロジーは、専門業者に希少生物の事前調査を依頼。
タンチョウの調査依頼を受けた専門家は、日本エコロジーから聞いた現場の状況と過去の調査結果をもとに、「タンチョウは営巣していない」との見解を示したといいます。
工事現場は国立公園外の民有地であり、自然公園法の規制はかかりません。また建築物でもないため、ソーラーパネルの設置が可能です。
いま釧路湿原の周辺は、太陽光発電施設の建設が相次いでいます。釧路市では、2012年は25か所でしたが、現在は555か所に急増していて、この状況に著名人らからは「環境破壊」を指摘する声が上がっています。
釧路市は2025年6月、全国で2例目となる「ノーモア メガソーラー」を宣言。事業者に対し、設置場所の選定や自然環境の影響を考え、慎重に検討するよう求めました。(引用終了)
釧路湿原の動物たち(2017年)







