やる気を出すために非常に重要なのは、自分にとって意義のある目標を自分で決め、それに挑戦することです。
今回は、目標のうまい立て方について調べた心理学実験を紹介します。
◆目標を細かく分けて立てよう
1981年、カナダの心理学者アルバート・バンデューラらは、事前のテストで算数が苦手だと判定された7歳~10歳の子供たちを40人集め、7回に分けて42ページの問題集をやらせました。ここで、子供たちを三つのグループに分けました。
★グループAには・・毎回最低6ページ終わらせよう~!
★グループBには・・7回で42ページ終わらせよう~!
★グループCには・・できるだけ沢山やろう~!
具体的な指示はせずに、7回の勉強が終わった時、各グループの問題集を終わらせた結果をみました。
★グループA・・・メンバーの74%
★グループB・・・メンバーの55%
★グループC・・・メンバーの53%
問題集を終わらせたメンバーの割合は上記となりました。
グループBに課せられた「42ページの問題集を7回で終わらせる」という目標、いわば「スローガン」は【遠隔目標】と呼ばれます。
マラソンに例えると、「42.195kmを走り切ろう~」という目標です。遠隔目標は「最終的に成し遂げられること」を意識させる、非常に重要なものです。
しかし、実際に行動をコツコツと積み重ねる際には、遠隔目標だけでは上手くいきません。その際に必要になるのが【近接目標】です。
★近接目標
【近接目標】とは、遠隔目標を成し遂げるために達成すべき小さな目標、いわば「チェックポイント」のことです。マラソンでいえば、「まずは5キロ走れるようになろう~」などです。
近接目標をたくさん立てて、それらを一つ一つクリアしていくことで、達成感を感じてやる気を保つことができます。
先ほどの実験のグループAは、「毎回最低6ページ」という近接目標を与えられたため、やる気を維持できて、目標を達成した割合が高くなったと考えられます。
さらに、グループBとグループCの達成度合いがあまり変わらなかったことから、遠隔目標だけを立てることは、何の目標も立てないことと、実は同じ程度の効果しかないということがわかります。(転載終了)
(参考書籍)ゼロからわかる心理学(別冊ニュートン)
HANABI(2008年 Mr.Children)





