◆やる気を起こさせる心理とは
勉強をする、スポーツや習い事の練習をするなど、人は子供の頃から様々な努力を経験します。勉強や練習を効果的に行うためには、動機づけが必要になります。
★内発的動機づけ
新しいことを知るのが楽しくて勉強をするという人もいれば、スポーツ大会で優勝するために練習で頑張るという人もいるでしょう。このように、活動自体から満足を得られる場合、その動機付は【内発的動機づけ】と呼ばれます。
★外発的動機づけ
テストで良い点数をとればお小遣いがもらえる、試験に合格すれば希望した大学に入学できる、仕事でプロジェクトを成功させれば出世できる・・その活動を通して別の報酬が得られるような動機づけは【外発的動機づけ】と呼ばれます。
◆アンダーマイニング効果とは
【アンダーマイニング効果】
もともと自分の興味や関心、やりがいといった内発的な動機から行動していた人が、外的な報酬や評価などによって動機付けが変化し、モチベーションが低下してしまう心理現象です。
★アンダーマイニング効果のメカニズム
(1)内発的動機から外発的動機へ
最初は、その行動自体を楽しむ、知識を得たい、達成感を味わいたいといった内発的な動機で行動している。
しかし、外部から報酬や評価などが与えられると、行動の目的が「報酬を得るため」「評価されるため」と変化し、本来の楽しさややりがいが薄れてしまう。
(2)自己決定感の低下
外的な報酬に依存するようになると、自己決定感が低下し、「やらされている」と感じるようになる。
(3)有能感の低下
報酬や評価がなければ、その行動に対するモチベーションが下がるため、自分の能力に対する自信も低下し、やる気を失ってしまう。
★アンダーマイニング効果の防止策
(1)内発的動機を刺激する
興味や関心を引き起こすような目標を設定する、挑戦的な課題を与えるなど、自発的に取り組みたいと思える状況を作る。
(2)自己決定感を尊重する
部下の意見を聞き、自己決定を促すことで、従業員のやる気を高める。
(3)成果を褒め、努力を認める
成果だけでなく、プロセスや努力を褒めることで、従業員の自信を高め、内発的な動機付けを刺激する。
◆学習性無力感
「どれだけ努力をしてもテストの点数が上がらない」
「就職試験に落ちてばかりいる」
「上司に何度もアイデアを提案しているのに受け入れてもらえない」
このように、努力しても望む結果が得られない状態が続くことで、何をしても無駄だと考えるようになり、その状態から抜け出そうと考えることをやめてしまうことを【学習性無力感】といいます。
一度の大きな挫折よりも、このような小さな挫折を積み重ねるほうが、無力感を生じやすいと言われます。
◆自己効力感
一方、これから取り組もうとする活動について、「自分はできるだろう」という確信のような感覚をもつことを【自己効力感】といいます。
このような感覚をもつ人は、過去に似たような成功体験があったり、他の人が取り組むのを見ていてどうすれば成功するかをシミュレーションできていたりします。
また気分を高揚させたり、成功体験を想像したりすることも自己効力感をもつために効果的です。自己効力感があれば、学習やスポーツ、人間関係、仕事などに、より自信をもって臨むことができます。
(参考)アンダーマイニング効果とは?
学習性無力感 ー 無気力感が生まれるメカニズム
今日からネガティブ思考を卒業できる!
(参考書籍)ゼロからわかる心理学(別冊ニュートン)
ダンスはうまく踊れない(昭和52年 井上陽水)





