震度6弱以上の激しい揺れの確率 最新予測地図を公表(4/27)
≪ユングはシンクロを三つに分類していた≫
どうやら過去から未来へと時間的に発展する因果性のほかに、空間を意味で折り合わせるような共時性がこの世界を動かしているのではないか・・・そう考えたユングの目の前で、どんどんシンクロニシティが発生するようになり、同時にありえないような偶然の一致に関する情報が集まるようになった。
カール・グスタフ・ユング(wiki)
それらの事例からユングは、シンクロニシティを次の三つに分類した。
① 心的な状態と外界での事象の一致
② 遠隔視による一致
③ 予知による一致
①は、「意味あるシンクロニシティのパワー(7)」で紹介した『スカラベの話』を思い出せばいい。心的な要因(=女性の夢の中の話)と同じ状況(スカラベをもらうこと)が時を同じくして(=ちょうどその話を聞いている時に)、因果関係もなく外界で起こること(=部屋に入って来たコガネムシを手渡すこと)をユングは第一グループにしたのである。
②は、離れた場所で実際に起こっている事象と、夢など心的な要因で見たものが一致する場合だ。ユングはその例として、18世紀のスウェーデンの科学者エマニュエル・スウェデンボルグが見たというストックホルムの火事を挙げている。
(参考) エマヌエル・スヴェーデンボリ(Wikipedia)
スウェデンボルグがある日、スウェーデン西部の都市ゴッデンバーグの友人宅で昼食をとっていると、急に意識が薄れだし、意識が肉体から離れたような状態になった。やがて意識がはっきりしてくると、数百キロ離れた生まれ故郷のストックホルムの町が見えてきた。
だが、その町は火に包まれ、人々は逃げ惑っていた。火はやがて収まり、彼の家の三軒手前で止まったというのだ。スウェデンボルグがそのことを友人に話しても誰も相手にしなかった。
カリフォルニア州の火事(2014/5/15)
それから数日経って、ゴッデンバーグにストックホルムで火事があったというニュースがもたらされた。それによると、ちょうどスウェデンボルグが火事の映像を見ていたときに、実際にストックホルムは火に包まれていた。そして町の多くを焼き払ったものの、火はスウェデンボルグの家のちょうど三軒手前で止まり、延焼を免れたのだという。
ユングはこれを「遠隔視的なシンクロニシティ」と分類した。つまり観察者の知覚範囲外の遠くで生じたことが観察者の心的な状態と符合するケースで、後からやっと確かめることができる。
≪潜在意識は時空を超越して存在する≫
③のグループに分類されたのは、時間的に離れた、まだ起きていない未来の出来事が現在の観察者の心的な状態と符合するケースである。これが「予知によるシンクロニシティ」だ。
どうやら潜在意識には、危険を事前に感知する能力があるのではないか、と考えられる。それを伝えるために、潜在意識はシンクロニシティ現象を意図的に引き起こすのである。
(参考) ジョセフ・マーフィー(Wikipedia)
神学、法学、哲学、薬理学、化学で博士号を持ち、人間の潜在意識活用法に関する多くの著述があるアイルランド出身のアメリカの宗教家ジョセフ・マーフィーが、その説明として、次のような例を挙げている。
南カリフォルニアで妻と息子の三人で幸せに暮らしていた若いビジネスマンが、仕事でニューヨークに出張したときのことだ。ある晩、彼は夢を見た。その夢の中で、自分の家が大雨による洪水で崩れ落ち、目の前で妻と子が助けを求めていた。
驚いて目が覚めたその男性は、すぐに自宅の妻に電話、直ちに息子を連れて家から出て、近くのホテルに避難するように伝えた。妻は夫の忠告に従い、貴重品だけを持って家を出たところ、その二時間後に自宅は夢で見た通りに洪水で崩壊し、押し流されていったという。
これはユングが三番目の分類として挙げた「予知夢」の例である。常に妻や子供のことを大事に思っている男性の潜在意識が、遠く離れた家族に危険が迫っていることを察知して、夢の中でそのことを直接的に伝えたのだと考えられる。
シンクロニシティは、未来とも共鳴のような現象を起こすのである。だとすると、潜在意識は空間と時間を超越して、存在することができるのだろうか。(一部編集しながら転載しました)
「シンクロニシティ『意味ある偶然』のパワー」より転載
(過去記事)
シンクロニシティは6次元からの贈り物(2016/1/10)
意味ある「シンクロニシティ」のパワー(6)
意味ある「シンクロニシティ」のパワー(5)





