巨匠ヒッチコック監督の「鳥」です。一昔前、年末年始に放送されていましたね。どうしてこの映画をご紹介するかといいますと・・19日お昼頃です。釧路は気持ちよい晴天でした。
ところが・・・主人が空を見上げた時に一瞬見えたのは「灰色の空に無数の黒い線状のモノがウヨウヨいた」というのです。太陽の方角ではなく天頂です。
瞬きした後、もう一度見上げましたら、今度は普通の空だったというのです。画像は鳥の大群の写真です。本人に聞きましたら、ほとんどこんな感じだったということです。
サムハラ奥の院(津山市)に行った時はこの逆で、澄みきった青空に白い精子のようなものがいっぱい泳いでいたのです。ただし、本人しか見ておりません。
そこで、主人が表現する空の画像をネットで探してみましたら、松本清張の≪黒い空≫という小説が見つかりました。何度も刊行されていますので表紙は様々です。松本清張の作品には、「黒い画集」「黒い樹海」「黒い福音」「黒革の手帖」「日本の黒い霧」など≪黒≫を題名にしたものが多いです。
黒い空(Wikipedia)より
松本清張の長編小説。『週刊朝日』1987年8月7日号から1988年3月25日号に、「歌のない歌集」第2話として連載、1988年8月に朝日新聞社から刊行された。戦国時代の怨念と黒い使者が完全犯罪を喰う怪奇調ミステリー。
あらすじ
八王子・高尾街道の丘陵に聳える白亜の結婚宴会場・観麓会館。その庭園には擬岩石を利用した滝壺が構築され、白い瀑布が婚礼客を嘆賞させていた。しかしやがて、黒い凶兆の声が空を覆い、第一の殺人が発生する。(引用終了)
紫印が河越城、橙印が八王子城と小田原城
戦国時代の怨念を題材にした推理小説らしいのですが、その怨念とは、戦国三大奇襲のひとつと言われている≪河越夜戦≫なのです。
河越城の戦い(Wikipedia)より
戦国時代に、武蔵国の枢要な城であった河越城の争奪を巡って、河越城周辺で争われた一連の戦いをいう。北条早雲の嫡男、後北条氏の2代目当主北条氏綱は武蔵国征服のため、武蔵国を支配していた上杉氏の居城・河越城に侵攻、1524年(大永4年)から4度にわたる争奪戦が展開された。
河越夜戦は、北条氏康軍と上杉憲政(山内上杉家)・上杉朝定(扇谷上杉家)・足利晴氏(古河公方)の3者連合軍が武蔵国の河越城(現在の埼玉県川越市)の付近で戦闘し、北条軍が勝利を収めた戦いである。(引用終了)
八王子城址跡
八王子城(Wikipedia)より
北条氏の本城である小田原城の支城であり、関東の西に位置する軍事上の拠点であった。延喜13年(913年)に華厳菩薩妙行が山頂で修行中に牛頭天王と8人の王子が現れた因縁で延喜16年(916年)、この城の山頂に八王子権現を祀ったことから、八王子城と名付けられた。
小田原征伐の一環として1590年(天正18年)7月24日(旧暦6月23日)、八王子城は天下統一を進める豊臣秀吉の軍勢に加わった上杉景勝・前田利家・真田昌幸らの部隊1万5千人に攻められた。
八王子城攻防戦を含む、この小田原征伐において北条氏は敗北し、城主の北条氏照は当主・北条氏政とともに切腹した。その後新領主となった徳川家康によって八王子城は廃城となった。(引用終了)
後北条氏(小田原北条氏)より拝借
戦国時代ってややこしくてさっぱりわかりません。特に北海道の人間にとっては全然関係ないので尚更です(苦笑)。
簡単にまとめますとですね・・・上杉両家(扇谷・山内)と古川公方は仲良くなくて関東一円でいつも争っていたのです。相模国では後北条氏が興っておりました。北条家の二代目当主・氏綱が亡くなり三代目・氏康が当主になります。
(注・北条時政・北条政子で有名な北条氏とは異にします)
互いに争っていたはずの上杉両家と古河公方の三氏は同盟を締結して武蔵国を確保するために、共通の敵・後北条氏への総反撃を決行するのです。
連合軍の兵は80000、北条氏康軍の兵は3000ともいわれ、数の力では圧倒的に連合軍の勝利なのですが・・・氏康は頭の切れる人だったらしく北条軍の勝利となります。そして、その北条家も小田原征伐で敗北し、支城である八王子城は徳川家康によって廃城となりました。
松本清張の≪黒い空≫は読んでいないので、本書のあらすじについては分かりません。戦国時代の怨念というのが上杉両家なのか、古河公方なのか、はたまた後北条氏なのかは定かではありません。
山吹味噌と「太田道灌・山吹伝説」(10/4)より
ただ、昨年から「武蔵国」「相模国」に関連するワードや事象が多く出現するのです。太田道灌は扇谷上杉家の家宰でした。ビックリ!八王子ナンバーにも何度か遭遇しています。
最後に「黒い空」を読んだ方のブログ記事を紹介して終わりにしますが、主人がみた「黒い空」は何を暗示しているのでしょうか?(謎)
(過去記事)
出雲大社、江戸の表鬼門、裏鬼門の近くで事件・事故
気になること・・「ゴリラのムサシの死」と「マンゴー」
神様につながったスコップ(2)
「こんな本、読んだ」より
16世紀に起こった「河越夜戦」。場所は今でいうと埼玉県川越市あたり。上杉家を北条家が攻め、撃ち落としたという夜戦。その史実を下敷きにして物語が進むのです。
実際に事件が起こるのは、現代の八王子市郊外。山内上杉家の末裔である定子は、婿養子の善朗に殺されてしまします。推理小説ですから、ストーリーを書いてもしょうがないよね。
ただ、烏の描写だとか、風景や建物の描写が緻密でした。烏が気味の悪い声をあげて、空を真っ暗になるほど覆うところは、読みながらぞっとしました。(引用終了)






