クックちゃん「おはよ、ラークさん!」
ラークさん「おはよう、クックちゃん。今日は念願の快晴だね」
クックちゃん「うん、三日目の最終日にして、やっとだよ!今日は、晴れ男クックちゃんの日。
ベネフィットホテルで朝ご飯を食べて、いざ後楽園へ行ってきまぁす!」
クックちゃん「後楽園は、貞享4年(1687)に着工して、元禄13年(1700)に完成した、池田綱政というお殿様(岡山藩主)が作った大名庭園なんだよ。
普段は、お殿様がお散歩する為や、お客様をおもてなしするために作られたんだけど、日時を定めて、藩内の一般の人たちも入って来て眺められるようになっていたんだって」
ラークさん「ほお。戦いが激しい時代じゃなくて、天下泰平の長閑な江戸時代に作られたんだね。
何故、『後楽園』って言うの?」
クックちゃん「当時は、岡山城をバックにしてたから『御稜園』って言ったの。
それが明治になって『後楽園』と呼ばれるようになったんだ。中国の本にあった『先憂後楽』って言葉から、この名で呼ばれるようになったんだ。金沢の兼六園、水戸の偕楽園と並んで、日本三大庭園の一つだよ」
ラークさん「名君は天下に先んじて心配し、天下が幸せになったの確認してから、後で楽をするという意味だね。民草より先に施政者が良い思いをするべきではないと。
ラークさん「青く澄み切った空、白い雲、遠くに見える城、本当に美しいな」
クックちゃん「でしょう?……この、庭園のバックにお城と山があるというのは、本当に凄いよね。
四季に応じて咲く花や紅葉が綺麗に見えるように、よく計算されているんだ」
ラークさん「この庭園を造った池田綱政って、どんな殿様だったんだろう」
クックちゃん「物凄い風流人で、頭も良い人だったみたいだよ。和歌も詠むし、絵も上手に描く。
自分でも能を舞うの。だから後から出て来るけど、その為の舞台もあるんだよ」
ラークさん「なるほど、自分でも舞台で舞うだけに、この庭園そのものを大きな舞台装置と考えて、演出効果を色々と考えたのかもしれないね」
クックちゃん「お茶畑があったよ。お殿様のご領地で作ったお茶を、お殿さまにはお出ししていたんだろうね」
ラークさん「こっちはお米を作る田、こっちは枯れかけているけれど、蓮畑か。四季折々の風景が楽しめるし、季節のものが育ってゆく様子も、お殿様は日々目に出来る訳だね」
クックちゃん「ね。あまり手をかけないところが素晴らしい、と、池田のお殿様は気に入って、毎日見て回っていらしたみたい」
クックちゃん「ここは、梅の木が沢山植わっているんだよ」
ラークさん「ああ、梅林もあるのか。じゃあ、早春の頃のながめは見事だろうなあ」
クックちゃん「うん、季節を改めて、また来てみたいって思っちゃった」
ラークさん「四季折々が楽しめるというのは、日本庭園ならではだね」
ラークさん「驚いた。こっちには、蘇鉄(ソテツ)の畑があるよ」
クックちゃん「南国みたいだよね。日本庭園には合わない樹なんじゃないかなと思うけど…
でも、実は蘇鉄の木って、安土桃山時代から、日本の本州にあったんだって。異国情緒の象徴として、大切に栽培されていたみたい」
クックちゃん「こっちはね『花交の池』って言うの。
当時はこの池をバックに、四季折々の綺麗な花が植えられていて、花交っていう名前の建物も建っていたみたい。
きっと、ツツジとかサツキとか、アヤメとか、ボタンとか、色々な花が植えられてたんじゃないかなあ」
ラークさん「本当に絵心のある殿様のお庭だね。
ただ、この辺、蚊が多そうだなあ……」
クックちゃん「あ、そうなの。僕も蚊に刺されちゃった。池が多いから、どうしてもね。
皆さん、後楽園を訪れる際には、虫刺されスプレー、必須だよ」
クックちゃん「茶祖堂。
千利休を讃えて作った、小さなお茶室だよ」
ラークさん「茶の祖を讃えたから、茶祖堂だね」
クックちゃん「そう。あと、岡山出身の明菴栄西(みょうあんえいさい)を祀ってもいるの」
ラークさん「あ、そっちは中国に渡って勉強して、日本にお茶の効能を広めたお坊さんか」
クックちゃん「よく知ってるね!
日本に喫茶の習慣を広めたのが栄西禅師で、茶道を確立させたのが千利休なんだ」
クックちゃん「では、これからは暫く、クックちゃん、静かに庭園を回るので、皆様も静かな時間をお過ごしください」
ラークさん「あ、これは、さっき言ってた、お殿様も自ら舞ったという能舞台だね」
クックちゃん「素敵でしょう?
ただ、今回、そこでフェラーリかどっかが、新車の紹介をしてたんだよね」
ラークさん「あっ、赤いのがちらっと見えるの、それか…」
クックちゃん「そう、だから本当は全体図を撮りたかったんだけど、あきらめたの」
ラークさん「全体を見回すと、本当に美しい公園だな」
クックちゃん「くつろぐよね。旅の最後に、ここ見られてよかった。
ただね、正直……実際には、この日、庭の補修作業か何かしてて、終始、すさまじい轟音が鳴り響いてたんだけどね」
クックちゃん「ここ、流店(りゅうてん)って言うの。
凄く素敵な休憩所でしょ。足元に、小さな渡し水が、サラサラ流れてる」
ラークさん「へえええ。建物の中を流れる水。
……いいなあ、ここ」
クックちゃん「でしょ?ゆっくり座って、本を読むのにピッタリでしょ!
補修作業の機械の爆音さえなかったら、僕もここで、ず~っとうたた寝してたかったよ」
クックちゃん「庭園内の茶店で、冷たいお抹茶と黍団子を頂きました」
ラークさん「いいなあ。お殿様の気分だね」
クックちゃん「あとでこの黍団子、お土産に買って帰るよ!」
クックちゃん「さあ、岡山城と後楽園にもさようならして、僕も岡山駅に戻ります。これから駅でお昼ご飯を食べて、新幹線に乗って帰りますよ。
お土産、沢山買って帰るから、楽しみにしててね。」
ラークさん「有難う、クックちゃん。
今回も、とっても楽しかったよ。お土産は、どんなものを買ったんだい?」


・・・・・
モアちゃん「まあ、いいわねえ、クックちゃん。
クックちゃんは、あんなふうにいつも旅をして、全国各地をこの『ネット』に紹介して回っているのね」
ロビンちゃん「うん、そうなんだ。
僕らもこういう時は、お兄ちゃんのクックチャンネルを観ながら、美味しいものを作って食べちゃおう」

マレットちゃん「ロビンさんもこの間、バミューダーさんのテルミンリサイタルに、行ってきたんですよねっ?」
ロビンちゃん「うん、今年も最高だった!
今年は、バミューダーさんファンクラブの集いで、フレンチレストランのフルコースを頂いたよ。
目の前でシェフさんが焼くお肉!めっちゃくちゃ美味しかった!
今度、ここでも特別な日を設けて、ああいうお料理を出してみようかな」
シスキン君「あ、おい。ドアんとこで、声が聞こえるぞ。
そろそろあいつ、帰って来る頃じゃねえか?」
マレットちゃん「えっ?
もうそんな時間ですか?!でも、まだ……」
ロビンじゃん「あ、ホントだ。ドアを開ける音してる。……みんな、準備はいい?」

ロビンちゃん「お兄ちゃん、トリック・オア・トリート!……」
バミューダーさん「……ぎゃああああああ!」

ロビンちゃん「……あれっ!?
お兄ちゃんじゃないや。バミューダーさんだ」
バミューダーさん「ええええええ!……な、なんでこんな。なに、この巨大なお化け。
僕、いつもよりちょっと早く帰って来て、みんなをビックリさせたかったのになあ」
ロビンちゃん「バミューダーさんを脅かすつもりはなかったんだよ。
僕ら、お兄ちゃんを驚かそうとして、準備してたのに。……大丈夫?バミューダーさん」
バミューダーさん「うん……ちょっと大丈夫じゃないかも。
ああ、驚いた。心臓、止まるかと思ったよ……」
ロビンちゃん「バミューダーさんは、ハロウィーンの日に帰って来るのが普通だったから、まさか今日、ここに来るなんて、みんな、思わなかったんだよ」

・・・・・
クックちゃん「……ただいまあ。ロビン!みんな~!!
……あれえっ?どうしてバミューダーさん、腰を抜かしてるの?
え、なあに?このお化け、みんなで作ったの?……うわぁ。凄いや!」
ロビンちゃん「ああああ、もう!」

マレットちゃん・シスキン君・モアちゃん「おかえりなさ~い!」
シスキン君「あ~あ。クックを脅かしそこねちまった。
おめえが早く帰って来ねえからだぞ、クック!」
クックちゃん「ええ?……だって、きょう午後遅くに帰るよって、ちゃんと言っといたじゃない」
マレットちゃん「ですよね。新幹線で帰るにしても、ちょっと速過ぎる気はしてました。
本当は、これ、クックさんを脅かそうって、皆で作ったんですよ。
でも、バミューダーさんのお帰りが、例年より少し早くって…」
クックちゃん「ああ、そういうことだったんだね。
このお化け、すっごく良く出来てるよ。僕が留守してる間に、みんなで作ったの?……凄いねえ!」
シスキン君「ちえっ、クックがおったまげて、腰抜かしてるところ、見たかったのによう」
モアちゃん「クックちゃん、あなたのチャンネル、初めて見たわ!すっごく面白かったわ」
クックちゃん「ただいまぁ、モアちゃん!岡山旅行、とっても楽しかったよ!」
モアちゃん「あ、初めまして、バミューダーさん。
私、『火を遠ざけた妖精族』のモアと言います」
バミューダー「は、は、初めまして、モアちゃん。
ふええええ……」


フェルトとと毛糸製。

【おまけ】クックちゃん・旅のPINEスタンプ色々📱🧳










































































