久々に固くて真面目な内容なので

気分でない人はスルーしてくださいね!


「書きかけてやめた、

福島のことを、もう一度」 という

記事を読んだ。


壮絶だと思った。

人間の書いた、人間の話。

底知れぬ悲しみと、現実。


そして、これだと思った。


福島の話は震災の話だけど、

紛争の話についても、同じところがある。


東チモール、スリランカ、ネパール、ボスニア・ヘルツェゴヴィナなど、

紛争地を回ってきて

心を鷲づかみにされるのは、これだ。

紛争で何万人死んだ、なんていう報告は

受けとる側の私たちにとっては、

ほとんどどうでもいい。

心が動かない。

そういう報告からは、

大体どんなことが実際に起きているのか、

職業上想像はできても、

こちらの心の中全てをぐらぐらと逆さまにはしない。


どうしようもなく揺さぶられるのは、

こういう人間の話だ。


紛争は大きくても小さくても、

問題なのは、何人が死んだかではない。

それまで家族のように親しくしてきた隣人が

銃を持って入ってきて家族に暴力を振るうのを

見たときの、ボスニアのあるAさんの絶望感。

敵方の民兵になって

家族・友人に銃を向ける親友Bを止めに入ってBと争った

C君のやりきれない気持ち。


そういうのがあるということ、

そういうのが見えるということ、

そういうのがたくさんあるということが、

問題でもあり、

人間の話なんだ、と思った。


書いてどうするんだ、と記者は書いているけれど、

私は思う。

書かなくてどうするんだ。