オリンピックの報道で、

「この瞬間のために家族が一丸となって

頑張ってきたはずです!」みたいな

家族愛とサポートのあふれる

ストーリー性のある報道がたくさんある。


そうだよねぇ~、

100メートル短距離だったらわずか10秒弱の間に

勝負がついてしまうけれど、

子供の頃普通に近所の子達と遊べなかった思い出とか、

それまでトレーニングでつらかったこととか、

今までやりたかったけれどできなかったこととか、

前回負けたときの悔しさとか、

それぞれの選手に人生や背負うものがあるよね~。

家族も一生懸命だから

思うところがたくさんあるんだろうね。


という話をダンナとしていたら、

どうやらダンナはこういう「家族愛とサポート」系の報道が

とても気に障るらしい。


ダンナが育った家庭は裕福でなかったので

子供の頃はずっと裸足だったらしい。

トレーニングなんて経済的にできない話だから

自分で稼いだお金で場末のジムで

その頃の仕事仲間と一緒に仕事後にやったトレーニング。

トレーニングらしきことはそれだけだったらしい。

試合に出ても裸足だったこともあったそうな。

初めて買った靴は、牛乳とパンを配達してもらった

自分の給料で買ったんだそうだ。


世界チャンピオンシップ出場3年目で

お父さんが思いつきで初めて試合を見に来たらしい。

そうして「世界記録保持者」のところに

ダンナの名前を見つけて

「おい、お前、今まで試合なんか出てたのか?」と

言ったらしい。


「家族でオリンピックを支えて」系の報道に、

自分が音楽で競っていた頃を思い出して

いちいち涙が出そうだった私には、

かなりのびっくり度でした。


目から鱗というか、

私の常識はあなたの非常識というか…


私の知っている世界はあくまで「私」の切り取った世界だな、と

また思ってしまいました。