今日はパラグライダー記念日 | ザスタのクマさん

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「パラグライダー記念日」は毎年7月31日で、1988年7月31日に長野県白馬村で
日本初のパラグライダー日本選手権大会が開催されたことを記念して制定された日です。


パラグライダーの日と聞いて、私はふと、
かつてスイスの山間を飛んだ一日のことを思い出した。

あれは旅行であったか、あるいは一種の
錯覚であったか、今ではもうはっきりしない。

ただ、切り立った斜面の上に立った時、
足もとの草がひどく静かで、
遠い谷あいの村の屋根だけが
妙に明るかったことを覚えている。

人は空を飛ぶことに憧れる。
けれども実際に飛んでみると、
そこにあるのは勇ましい征服の心ではなく、
むしろ己れの小ささを知る心持である。









翼は合成樹皮にすぎず、身体は風に
あずけられ、こちらの意志など案外たよりない。
山々は黙って連なり、雪をいただく峰は、
下から眺めた時よりも、いっそう冷然としていた。

私はその時、自由とは勢いよく
何処かへ行くことではなく、
ただ重力をひととき忘れることでは
ないかと思った。谷を渡る風は白く、
眼下の草原には牛の影が小さく動いた。

頬を打つ風だけは、もっと古い、
もっと透明な何ものかのようであった。

ああ云う時、人は自由であるより先に、
孤独であることを知る。








しかもその孤独は少しも暗くない。
寂しさがそのまま明るさになった
ような、稀な心もちである。

やがて地上に降りた時、安心と同時に、
すでに、空がなつかしくなっていた。
人間はまことに欲深い。

スイスの峯々のあいだを過ぎたあの風は、
今もなお、歳月の底で静かに鳴っている。
思えば私が飛んだのではない。ほんのしばらく、

風が私を夢として曳いてくれてたのである。








この度の熊本をはじめ地震に見舞われた皆さまに、
心よりお見舞い申し上げます。


最後までご覧頂きありがとう。

今日が良い日となり、

明日がさらに素晴らしい日となりますように晴れ。

熊谷

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