ダッフィー 登場人物 ダッフィー


ミッキー 山下美生 ・・・ K音大3年生 ピアノ専攻

             料理上手 

             背が高い 童顔


ミッキー 森田柊也 ・・・ 同大学3年生 バイオリン専攻

             美生よりも、ひとつ年上

             ひょうきん


ミッキー 工藤涼 ・・・ 美生の高校時代の同級生、彼氏

            軽音部に所属していた



デールダッフィー 今までのお話し デールダッフィー


「プロローグ」


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「91」  「92」  「93」  「94」


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部屋の中は、しばらく重い空気に包まれていた。

美生の心中、柊也の心中は、それぞれに違ってはいたが、それぞれに複雑でもあった。

「 美生・・・。

  オレ、涼に嫉妬したかも・・・。

  美生に、すごく愛されていたんだな・・・アイツ・・・。 」

「 ・・・うん。

  あの頃の私には、涼しか見えなかった。

  ごめんね・・・柊也。 」

「 ・・・いいよ。

  過去のこととして受け止めようと思ってる。

  それでいいんだよな?・・・美生。 」

「 うん・・・それでいいよ。

  ありがとう。 」

美生は、きっぱり返事をすると、

「 S海に行った時のことは、この前、柊也が話してくれたことと、

  大して違わない。

  涼は私に他の男の子がナンパ目的で近寄ってくることに対して、

  神経質になっているように、その時の私には思えた。

  でも私は、すごく嬉しかったの。

  涼が私のことを愛してくれているって、感じることができたから・・・。

  私・・・それほどに不安だったの。

  それなのに・・・ ”Cool” のライブでステージに上がった涼は、

  ”カノジョはいない” と言い、カノジョであるはずの私を否定した。

  その時、身を持って、わかったの。

  涼が大切にしているのは、私よりも、音楽なんだって・・・。

  それが涼の本心なんだって・・・。

  お兄ちゃんが言っていた通り、私は涼にとって、アイテムなだけだと、

  思い知らされた。

  悲しかった・・・・涼に否定されたように、

  私も自分自身の存在を否定したくなった。

  だから私は死のうだなんて、馬鹿なことを考えてしまった。

  うううん・・・それだけじゃなかった。

  私・・・自分へのパパとママの思いを、心の底では、わかっていながらも、

  素直になれずに意地を張ってた。

  そんなひねくれた自分も許せなかったの。

  いっそパパやママの前からいなくなる方がいいと思った私は、

  パパに頬を打たれたばかりのクセして、学習してなかったのかも・・・。

  でも、この前、柊也にも話した通り、いざ死のうとして、海中に沈んで、

  溺れて、身体が思うがままに動かなくなってしまうと、

  皮肉にも、パパやママの愛情が感じられる思い出だけが、

  次から次へと頭の中で高速回転で浮かんでは消えていったの。

  そうしたらハッキリと死ぬのは嫌だって思った。

  そんな状況の中・・・いつの間にか意識が無くなっていたんだね・・・私・・・。

  そのあと柊也に助けられた。

  今、思うと・・・
  あの時、溺れていた私を助けてくれたのは、本当は柊也だったのに、

  私は涼が、自分を助けてくれたと、大きな勘違いをした。

  涼も ”違うよ” と否定をしなかったから、私は、そう思い込んでしまった。

  それに涼は、私を ”失いたくない” ”大切にする” とまで言ってくれた。

  だから・・・私、また涼を信じようって思ったの。

  私が涼のことを好きなことには変わりがなかったし、

  涼にも、そういう気持ちがあるのなら、

  もう一度、やり直せるって信じてた・・・あの頃は・・・。

  それなのに・・・涼は、あの夏の日から、目に見えるように、

  更に変わっていった・・・。

  私の愛する涼とは駆け離れていった。 」

そして美生は、一呼吸を置くと、思い切って言った。

「 柊也・・・。

  これから、あのS海での出来事から、

  私が救急車で運ばれていった後のことから話すね。

  でもね・・・柊也。

  全部、話しを聞き終わっても

  自分のせいだとは、絶対に思わないでほしいの。

  それは・・・涼自身の問題だと思うから・・・。 」

「 えっ?

  それって、どういう意味? 」

念を押す美生に、柊也は不安な表情をした。

ーー柊也には辛いことを話すことになるかもしれない。

   でも、あの時、涼に ”弱い男” だと言った柊也は、

   決して間違っていない。

   柊也は本当のことを言っただけなんだから・・・。

平静を取り戻すように、呼吸と整えると、彼女は再び話し出した。


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< なん作家のつぶやき >


3年前の美生が、どれだけ涼のことを、真剣に愛していたか・・・。


S海でのことを交えて、美生の揺れる女心を書きました (*゚ー゚*)


愛する人を信じたい・・・でも迷いが生じてしまうと、


とても苦しいものですね ・°・(ノД`)・°・


次回は、3年前にS海で溺れた美生が、


救急車で搬送されてからの回想です (‐^▽^‐)


次回も、おったのしみに~ (^-^)ノ~~

( こども向けのアニメ風に 笑 )


                              なん作家 Yu