ダッフィー 登場人物 ダッフィー


ミッキー 山下美生 ・・・ K音大3年生 ピアノ専攻

             料理上手

             高校時代は軽音部に所属 キーボード


ミッキー 森田柊也 ・・・ 同大学3年生 バイオリン専攻

             天真爛漫 ひようきん

             ライフセーバーの資格と経験を持つ


ミッキー 工藤涼 ・・・ 美生の高校時代の同級生で彼氏だった

           軽音部のバンドのボーカル

           プロになる夢を持つ


ミッキー 山下礼司 ・・・ 3年前は大学生

             アパートで一人暮らし

             なんでも万能 モデルの仕事の経験をする



デールダッフィー 今までのお話し デールダッフィー


「プロローグ」


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久しぶりに喧嘩になってしまった礼司とは、一旦、仲直りをしたものの、

美生の心は晴れなかった。

あれから礼司は、残りの一日を実家で過ごすと、

美生のことを気に掛けながらも、予定通り自分のアパートに帰っていった。

礼司が帰った、翌日の7月29日は美生の18回目の誕生日だった。

ところが礼司は、彼女の誕生日を一緒に祝いたかったものの、

29日は大学の夏季研修であり、どうしても欠席できなかったので、

その前日に、泣く泣くアパートに帰っていったのであるが、

涼の件で、礼司とは気まずくなっていた美生は内心、ホッとしていた。

彼女は日付越え、きっかりにきた礼司からの、

バースデーメールを思い浮かべていた。

ーーお兄ちゃんからのバースデーメールの追伸には、

   ”何か、アイツに気付いたことがあったら、オレに電話しろ” と、

   書いてあった。

   お兄ちゃんは帰る前に、もう一度 ”言い過ぎたな” と謝ってくれたけど、

   まるっきり涼のことを信用していない。

   冷静沈着に人間観察ができるお兄ちゃんにだって、間違うことはあると思う!

   涼は、お兄ちゃんが思っているような男の子であるはずない!!

美生は涼の人格を、強く信じていた。

それでも彼女の心の中には、なぜか?

空洞に似たようなポッカリ感が芽生えていた。

ーーこの感覚って、いったい何?

彼女は、その空洞を埋めようとするかのように美容院へ行くと、

背中まであった長いストレートの髪を肩までにカットし、パーマをかけ、

前髪をカールしてもらい、額を出し、

涼の髪色と同色の派手な茶髪に染めてもらった。

ーー私は涼のカノジョなんだもん。

   涼に相応しい大人っぽい女の子になって、

   ”綺麗だよ” って言われたい。

   涼に、もっともっと愛されたい。

美容院を後にした彼女はドラッグストアーに寄り道すると、

有名メーカーの口紅とチーク、アイシャドーを購入した。

中学生の頃から、時々、付けていたティーンズ用の薄付きの口紅では、

彼女には物足りなさを感じるようになったし、

チークやアイシャドーを、更に加えることにより、大人の女を演出したかった。

美容院代も化粧品代も、今までお年玉を貯めたお金から、全て支出した。

バイトをしていなかった美生には、それで精一杯だった。

夕方彼女は、一旦、誰もいない家に帰ると、シャワーを浴びた後、

夏休み前に、お小遣いで購入したばかりの、

真新しいハイビスカス柄のキャミソールワンピに着替えた。

ーー今日は私の18歳の誕生日!!

   これから涼のところで、2人だけで、お誕生パーティーをする。

   イメチェンした私を見て、どんな風に涼は驚くかな・・・。

   パパとママには、友達と誕生パーティーをやるからって、

   朝、言ってあるし、今夜は門限よりも遅れたって、平気!!

   いつもより長く、涼と一緒にいられる。

美容院へ行く前の心の中の空洞に似たポッカリ感は、

いつの間にか消えていた。

美生は髪を整え、買ってきた口紅とチークとアイシャドーで、

自分流のプチメイクをすると、弾んだ足取りで涼のアパートに向ったのだった。

「 ミウッペ!!! 」

玄関先でイメチェンしたばかりの美生を見た途端、涼は感嘆な声をあげた。

「 涼のために、イメチェンしたんだからね! 」

「 一瞬、別人かなって思った。

  美生・・・とても綺麗だよ。

  オレには勿体無いくらいに・・・。

  他の野郎に、見せびらかしたい!!

  さすがに美生は、オレの女だ。 」

涼は珍しく彼女をニックネームではなく、名前で呼ぶと抱き寄せた。

「 ハッピーバースデー、美生。

  ケーキは小さいし、食事は宅配のピザ一枚だけどいい? 」

「 うん!!!

  もちろんいいよ!!

  ただ涼と一緒にいられるだけでいいもん! 」

「 なら、プレゼントはいらないな? 」

「 それは別!! 」

涼と美生は、そのあと2人だけの甘い時間を過ごした。

~~~





「 3年前にオレがS海で、初めて会った美生は、

  イメチェンしたばかりの美生だったんだね。

  けど、イメチェンした時の美生の心の中は荒れていた・・・。 」

「 うん・・・。

  あの頃の私は、どうかしていた。

  涼のために綺麗になりたかったという理由もあったけど、

  お兄ちゃんから、涼のことを悪く言われて、

  どこか私は自暴自棄になっていたのかも・・・。

  でも・・・私の誕生日を涼のアパートで祝った後、

  家に帰ってから、私はもっと自暴自棄になっていた。 」

その時のことを思い出したからなのか、美生は目をギュッと瞑って、

しばらく黙りこくっていた


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< なん作家のつぶやき >


礼司の忠告に否定をしているものの、


どこか迷いのようなものが生じている美生。


文中にもあった ”心の中のポッカリ感” は、


涼のことを、わかっているつもりでも、


本当は彼の心の奥底が、わからないという、大きな穴なのかもしれません。


でも、そのポッカリ感が、何なのか、気付かない美生は、


穴を埋めようと必死になります。


次回は、美生が自宅に帰ってから、一波乱あるんです (><;)


自宅といえば、登場人物は ・・・・ あの人と、あの人ですね ( ´艸`)


次回もお楽しみに ('-^*)/


                              なん作家 Yu