登場人物 ![]()
山下美生 ・・・ K音大3年生 ピアノ専攻
背が高い 童顔
料理上手 3年前以来、S海には行っていない
森田柊也 ・・・ 同大学3年生 バイオリン専攻
整った顔立ちのイケメン
ライフセーバーのバイトをしていた時期があった
今までのお話し ![]()
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翌日の午前中、美生は柊也の運転する車の助手席に座っていた。
車は、もちろん美生の希望通りS海へと向っている。
S海までの道のりは、車で1時間半程度・・・。
車内には夏の曲が定番であるミュージシャンのサマーソングが流れている。
彼女は車窓から流れていく景色を眺めながら、
ーーこれから私は ”3年前の私” に会う。
思いあぐねいて、何気なく横で運転をする柊也の横顔を見ると、
彼も感慨深い表情をしていることに気付き、
美生は昨日、夢の中で響子が言っていたことを、改めて思い浮かべた。
ーー柊也は3年前のS海での私を知っている。
その頃の私に恋をしたと響子さんは教えてくれた。
柊也は ”あの男の子” だったんだね?
彼女は彼の横顔に、そっと心の中で問い掛けていた。
S海に向う途中、高台の展望台に寄り、遠くから望めるS海を眺め、
景色の膨大さや美しさを堪能し、
2人で展望台付近に立ち並んでいるオブジェを見て、ぶらぶら歩いた後、
ファミレスでランチをし、お喋りを楽しんだ。
相変わらずな柊也のマシンガントークには、たじろいだ美生だったが、
笑顔がみなぎって、心地良い時間になった。
「 さっ・・・もう充分に涼んで、お腹も満たされたし、S海の方に行ってみようか。 」
「 うん。 」
2人は無言で見つめ合った・・・・。
S海付近の小さな港の駐車場に車を駐車すると、
柊也と美生は海岸に向って、手を繋ぎ歩き出した。
お盆過ぎになると、クラゲの出現率が高いため、
もう既に海水浴場は閉鎖されているせいか、
海水浴で賑わっていた頃に比べると、人も疎らで静けさが漂い、
耳にするのは穏やかな波の音だけだった。
「 わぁ~8月の海って、キラキラしてる!! 」
ゆるやかな波に、夏の太陽の光りが反射した海は、真珠を浮かべたように、
キラキラ輝いていた。
「 そうだな!
海水浴の人で賑わっている時の海よりも、
今の時期の海が、オレは好き。
秋や冬に眺める海もいいけど、
8月ならではの暑さを感じる今の方が、
海にいるって実感できる!! 」
「 同感!!
私、夏生まれでよかった!!
柊也・・・私が羨ましいでしょ?
ふふ~ん・・・!! 」
「 言ったな、美生!!
冬生まれにだって、それなりのいいとこあるんだぞ。
特にオレが生まれた月は、誕生日に、クリスマス、大晦日・・・と、
三大イベントが目白押しだ!!! 」
そんなことでムキになっている柊也を、美生は鼻先でまた笑うと、
「 柊也って可愛い!
すごくムキになって・・・!! 」
「 それって褒め言葉じゃないよなぁ?
お仕置きに、今すぐここでチューしてやる! 」
「 やだーーーーーーーー!!
きゃゃゃゃゃゃあーーー!!! 」
柊也が追いかけると、キャッキャッと笑い転げながら逃げ回る美生・・・・。
しばらく笑い合い、砂浜を駆け回り、戯れていた2人だったが、
突然、柊也が立ち止まった。
「 柊也!!
もう疲れたの?
見かけによらず柊也っておじさんなんだね! 」
再び笑い転げる美生に、彼はただ茫然と彼女を見ているだけだった。
「 柊也? 」
美生が柊也の元に駆け寄ると、柊也はポツリと呟いた。
「 はしゃぐ美生を見ていたら、
オレの記憶の中にいる女の子と重なった。
今の美生みたいに、とてもキラキラして眩しかったんだ・・・・。 」
「 柊也・・・・。 」
美生は、彼が3年前のことを言っているのではないかと、強く感じ取った。
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< なん作家のつぶやき >
S海でのデートは、3年前の過去へのタイムスリップになりそうです。
これから柊也の話す3年前と、美生の持つ3年前は、同じものなのか![]()
まだ半信半疑の美生だと思いますが、
2人の過去が、繋がっていくといいですよね (‐^▽^‐)
次回は少しずつ、過去が解き明かされます![]()
少しずつ焦らしながら、過去の核心に迫ります ( ̄▽+ ̄*)
( はははっ
焦らすなという声が聞こえてきたような ・・・
)
次回もお楽しみに (^-^)ノ~~
なん作家 Yu