私が 子どもの頃

かわいがっていた 着せ替え人形は

タミーちゃん

 

 


最初 米国 アイデアル社から

販売されていたのだけど

その後 日本に子会社ができたので

 

うちの子は

たぶん 日本生まれ

 


 あの頃は まだ

おもちゃでも お菓子でも

アメリカ製の方が

クォリティが高くて


お人形も

人気があるのは

バービーをはじめとした

アメリカ製のものだった



そのバービーは

おムネが ボンッ

ウエスト キュッ


顔も 濃い目の化粧で

大人っぽい

 

一方

タミーちゃんは

ウエストや足が 太め

そして おムネは小さめで

 

特筆すべきは

お顔が キュートな

ベビーフェイスだったこと

 

 

アウトフィットや小物も

バービーのものとは 一線を画す

かわいらしいものが 多かったしね

 

 

 

戦後のムードが まだ残っていた

1960年代に

子どもだった 私にとって

 

アメリカの ホームドラマで描かれる

彼らの生活は

豊かで オシャレで

 

金髪 青い目の人たちに

憧れずにはいられなかった

 

 

と 同時に

 

日本の 少女マンガに代表される

お目々クリクリ 童顔のキャラ

 

今で言う カワイイ も

大好きで

 

 

その両方の魅力を 兼ね備えていたのが

タミーちゃんだったのだ

 

 

この感性は

日本の 多くの子どもたちが

共有していたようで

 

バービー タミーより

数年遅れて 発売された

国産着せ替え人形 リカちゃんの

そのルックスは

 

圧倒的に タミーちゃん寄り

 

 

リカちゃんは

その後

マイナーチェンジしながらも

ブレずに カワイイ路線を突き進み

 

日本の子どもたちの

お人形の定番で あり続けている

 

 

 

一方

 

アメリカでは

大人っぽいバービーが

今も アメリカの子どもたちの中で

一番愛されている 着せ替え人形だ

 

 

調べてみると

 

実は タミーちゃんは

奇しくも リカちゃんが発売される

前年 1966年に

日米ともに 販売が終了

 

たった5年間しか 製造されなかった

お人形だったのだ

 

 

タミーちゃん 完敗

 

でも なぜ?

 

 

 

 

 

我が家の娘 ドラ子は

アメリカ生まれ

 

15歳まで アメリカで生活し

アメリカ文化に どっぷり浸かって

成長した

 

もちろん

バービー大好き少女

 

 

そんな彼女は 子どもの頃

 

私のクローゼットから

ワンピースを引っ張り出して

ロングドレス風に 着たり

 

自分の胸に

ティッシュを詰めて 尖らせたりして

 

大人の女性になり切る 遊びが

大好きだった

 

 

小学校の

卒業の日

 

ドラ子は

日本の祖母から 送られてきた

ファ◯リアの ボレロ付きワンピースを

却下し

 

大人っぽい ミディ丈のドレスを

着て行った

 

私としては

却下された日本製ワンピースこそ

卒業の日にふさわしい

と思ってたんだけど

 

 

でも

その日の 周りの少女たちの

服装を 見ると

 

かかとの高い靴や

タイトなドレスを

着ている子もいて


みんな まるで

スモールサイズの 大人のようだった

 

 

ああ 彼女たちは

早く 大人になりたいのか



自分が 子どもの時

そんなことを 考えたこともなかった

私は 


その時 初めて

気づいたのだった

 

 

 

 

 

アメリカの子どもたちは

中学生くらいまで

一人で外出することは

法律で 禁止されている

(州によって その年齢が違う)

 

つまり

 

放課後や 週末

友だちと遊ぶ時も

大人の送り迎えが 必須で

 

つまり

 

親の言うことを 聞かないと

友だちとも遊べないし

 

親の気に入らない子とも 遊べない

 

 

また

アメリカでは

大人だけで 或いは 夫婦だけで

パーティや 外食をする機会も

ある

 

そんな時 子どもは

ベビーシッターと一緒に

お留守番

 

アメリカには

子どもが 絶対 入ってはいけない

大人の世界が あった



こういう環境で 育ったら


確かに

早く 大人になりたいよね 

 

 

 

子どもたちに 愛され続ける

バービーと リカちゃん

 

どちらも

それぞれの国の 子どもたちの

 

こんな風に なりたい

 

という願望が

込められているのかもしれないね

 

 

 


 

先日

 

映画「Barbie」のネットミームが

原爆をネタにした コラ画像で

盛り上がって

 

映画の公式サイトが それに

好意的な反応をして

非難が集中している

 

というニュースを 観た

 


アメリカでは 

原爆投下について

 

原爆を使ったことで 戦争終結が早まった

 

結果的に 戦争被害が 少なく抑えられた

 

と考えている人は 多い

 

我が家の子どもたちも

学校で そう教えられて

帰ってきたことが ある

 

 

 

それぞれの国には

 

着せ替え人形の 好みが

そうであるように

 

環境の違いや 文化の違い

感性の違いが ある

 

そして

歴史認識の違いも

 

 

 

ただ

 

あの時

十万人以上の民間人が

焼け焦げて

水を求めながら 死んでいった


その何倍もの人々の

夢も 希望も 人間関係も

破壊されてしまった


それは 事実だ

 

 その 事実は


日本人にとって

決して 忘れることのできない

辛く 悲しい出来事なのだ

 

 

だから

 

世界中の人たちに

心に 留めておいてほしい

 

原爆を 二度と使ってはいけない


 

原爆は

一瞬で大量の人の命を奪い

 

落とされた後の

人体や環境への影響も 計り知れない

大量破壊兵器なんだから 


 

 

だから

 

原爆を

笑いのネタにしてはいけない

 

 

あなたがしたことは

 

あなたの国が

その扱いに 神経を尖らせ

一発退場させることも 辞さないような


ナチスや

人種差別

9.11を笑いのネタにしたことと

 

同じなんだよ

 

 

 

違う環境と

違う文化と

違う感性と

違う歴史認識を持つ人たちに

 そのことを

わかってもらえるように

 

私は 何度でも

伝えよう と思う

 

 

何度でも 何度でも

言葉で

 

態度で

 

あらゆる方法で

伝えよう と思う

 

 

同じ 人間なんだもの 


 いつかは 伝わるはず

 

 

20年近く 異文化に暮らして


伝えなければ わかってもらえず

無視されるだけの 経験を

バカみたいに 繰り返してきて

 

今 私は

そう 考えてる