最終日

夕方

 

 

私たちは 3時間半以上 前に

新千歳空港に 着いた

 

 

そんなに 早く着いたのには

 

登別から 空港まで

道に迷うことも なかったし

 

レンタカーを返すのが

意外に 早く済んだ

 

ということも

もちろん あるけど

 

 

アラカンにもなると

想定外の出来事に 対する

対応力が落ちてきていることを

実感するようになる

 

その 落ちた対応力でも

どうにか フォローできるよう

 

今回の旅行は

Aちゃんが

余裕を持って スケジューリング

してくれたのだった

 

つまり すべて

Aちゃんのおかげ

 

 

 

お土産を ゆっくり吟味しても

尚且つ 余った時間を

私たちは

飛行場内の フードコートに行き

 

ビールと 枝豆と 唐揚げの

ゴールデンコンボで

 

旅行の 無事終了を祝う会

 

を開いた

 

 

これは

名目だけではなく

心から無事を喜ぶ 祝杯だった

 

だって

 

今回は

私たちにとって 高いハードルが

いくつも あった

 

 

先ずは

初日 朝7時台発の飛行機に

無事 乗れるか

 

つまり

朝5時前には 家を出られるか

 

に 始まって

 

個人での旅行だし

レンタカーでの移動だったので

事故や アクシデントの心配も

 

 


 

それでも

 

旅は

無事に 楽しく 終わった

 

いい思い出も

たくさん 作れた

 

 

また どこか

一緒に行こうね

 

と言いながら

ビールのおかわりが 止まらない

二人

 

 

次は

海鮮が美味しい所が いいな

 

温泉巡りも 気になるわ

 

お寺はどう?

 

などと 二人で 次々

行きたいところを言い合ってた

そんな時

 

 

どちらからともなく

 

あと何回

こういう旅行が できるかな

 

という言葉が 出てきた

 

 

一瞬

場が 静まり返る

 

 

でもすぐに

 

旅行ってさ やっぱり

足腰がしっかりしてないと

楽しめないよね

 

ということは

長生きしても

旅行が楽しめるのは

せいぜい あと 10年?

 

えっ そ それは…

せめて 15年と言ってほしい

 

な~んて会話が 続いて

 

 

その時 至った結論は

 

 

人生は 思ったより 短い

 

だから 楽しまなくちゃね

 

ということだった

 

 

 

Aちゃんも 私も

もちろん

日々 悩みや うんざりなことを

背負ってるけれど

 

こういう 楽しい時間があれば

きっと また 頑張れる

 

かもしれないから

 

 

 

 

 

というわけで

この後

 

旅の疲れが 溜まってる上に

酔いも回った 私たちは

 

飛行機に乗った 途端

爆睡して

 

気がついた時は 東京

 

…のはずだったんだけど

 

 

 

実は 機内で

一睡もできなかった

 

→episode 5 最終回に 続く