久々に素晴らしい作品に出会いました。
幼少時の経験からピアノ曲やピアノに関する作品は好まない私が こうして進んでブログにしたり講義の中で取り上げたりとリリースする側の作戦に見事に乗せられる程の良いアルバム。
三柴 理(しみば さとし)さんデビュー30周年記念アルバム「三柴 理 BEST of PIANISM」です。
この方、大槻ケンヂさん率いる「筋肉少女隊」や「特撮」のキーボーディスト。
経歴は面白いですよー。
4歳からピアノ始めて素質を認められたそうですよ。そうすると周囲は伸ばそうと熱くなるじゃない。
私は自由に覚えて自由に伸びた形だけど三柴氏は認められて才能ある人に向けた教育を受けた。
厳しいし嫌で嫌で仕方なかったらしいのね。
だけど続けるうちに周囲が盛り上がるのが面白くて続けてたと。
中学生になってツッパリグループに音楽室でRockを弾かされて これがまたメチャメチャにウケたと。
ご本人は面白い分野もあるもんだ、ぐらいの気持ちを持ったまま進学して音大まで行くんだよね。
ところが音大でRockバンドに誘われてライヴハウスに出たところ対バン(同じ日に同じステージに出るバンド)に大槻ケンヂさんが出てた。
その時の大槻氏に大きく影響を受けた。
クラッシックって約束事が多いのね。
多いじゃなく約束事の塊。
譜面には記号が山ほど並んで その通りに あーしなくちゃいけない、こーじゃなきゃダメだって調子。
Rockはピッチ(速度)を守る、繰り返しの記号があれば どこで終わるかを譜面に書く程度で録音では出たとこ勝負みたいのが多い。
三柴氏はそれが面白くなってRockにハマった。
そして何と国立音大を中退してしまう。
そこからフリーのミュージシャンとなり主に大槻ケンヂさんのバンドで活躍。
途中、一旦脱退というかRockから足を洗うんだよね。
それは大槻ケンヂさんが あまりに売れて小さい頃から染み付いた「練習」の場を奪われてしまう強迫観念に似た気持ちからだったと。
少しして またRock界に復帰して30周年を迎えた。
今回のアルバムには15曲収録。
この中で私のお薦めはQueenの代表曲「Bohemian Rhapsody」。
複雑なヴォーカルとギターの絡みをピアノ1台で見事に再現してる。
メロディーを追いかけてマヌケになるピアノも多いなか三柴氏は見事なアレンジ。
この曲はライヴ感に拘り一発録りだったという。
他もちろんオリジナルのソロやバンド形式での速弾きもあり。
タイトル「Engage」はドラムに長谷川 浩二。
この方は主にTHE ALFEEやT.M.Revolutionのドラマーとして活躍。
日本を代表するツーバス使いの素晴らしいドラマーです。
そしてベースには高橋 竜。
ダイアモンド☆ユカイのサポートミュージシャンなどの他やはり特撮に在籍。
三柴氏のバンドではヴォーカルも担当。
今回のアルバムで「Engage」はライヴ録音として収録されてて そのバンド名は それぞれの名前から一文字を取り「竜理長」。
持ち味を発揮した大変結構な曲。
このアルバム3000円するけどQueenのファンなら「Bohemian Rhapsody」1曲のためだけに仕入れても損しないだけの出来栄え。
もう当たり前にショップ、アマゾンに発注できますからピアノに興味ある方も是非求めないと。
