第69回句会発表が3月20日にあった。

良仙15点

あれこれで通ずる会話春うらら(6点)

春塵や再開発で消えた路地(3点)

風のように生きたき余生山笑ふ(6点)

荒 一葉13点

雛遊びあーんと口開く離乳食(1点)

啓蟄や子にうつすらと髭の影(4点)

クロッカス母を諫めし夜の悔い(8点)

藤川雅子8点

海見ゆる無人改札春寒し(7点)

佐保姫の微笑み浮かぶ朝寝かな(1点)

みさゑ8点

金釘の寄せ書き熱し卒業生(3点)

春兆す臥竜の松の荒肌に(5点)

一徳斎6点

夜さり雨の雫を宿す猫柳(4点)

幾代経し防塁跡の忘れ雪(1点)

病室にそれぞれの息吹春あした(1点)

雅風5点

鈴木姓多きわが村山笑ふ(1点)

涅槃図の絵解きにはまる信徒かな(2点)

たんぽぽの絮髭に猫もどり来ぬ(2点)

立野音思5点

雪とけてひかりあふるるここかしこ(1点)

青空や絵馬をみてゐる受験生(2点)

風ひかる五色の幕のはためきて(2点)

龍野ひろし4点

高枝に掛かりし凧の尾を振つて(1点)

水草生ふ生ふて流れに逆らはず(2点)

さらさらと2B鉛筆山笑ふ(1点)

神島六男4点

ハンケチを拾つてくれた人が妻(3点)

春泥の球児ヘッドスライディング(1点)

八千代3点

赤いべべ羽織るゑびすや山笑ふ(1点)

諍へる後の苦さや春寒し(2点)

てふてふ3点

青空を侵さんとするミモザかな(3点)

垣内孝雄3点

今年また妻と飾りぬ古雛(3点)

光雲23点

若き日や逃げ水追ふが如きもの(1点)

指切りの時効消滅ちり椿(2点)

山田渡海2点

幼児らも千年を知る雛祭り(2点)

捨吉2点

皺の手や春の蚊にさえ逃げられて(1点)

祖母の聲聞こえるような古雛や(1点)

彰2点

なんとまあ桃色椿のあっけらかん(1点)

春蘭の花芽無いかと葉を捌く(1点)

すーちゃん2点

テラス席予約してをりスイートピー(1点)

重くとも本は平熱春の風(1点)

百代2点

幼にして男女意識や雛の客(1点)

里山に誰が降らすか柳絮舞ふ(1点)

瞳人2点

春めく日幼なの宮は六十六歳(1点)

卒業式悪所こはごは覗きみて(1点)

珉汰2点

永き日の独り読書のカプチーノ(1点)

 春暁の屋台の幌のほどけをり      (1点)

かめしち2点

年かさね夫婦円満老いの春(1点)

乾電池取り換え進む老いの春(1点)

帰心2点

啓蟄やまり落す鳥見てしまふ(1点)

いつもより鉛筆多め大試験(1点)

わかまる2点

荷台から あふるキャベツや 山笑う(2点)

佳楓2点

鳥帰るそこここ病む我置き去りに(1点)

凸凹に膨らむ土手や地虫出づ(1点)

おさむ1点

枯山水のこりし雪の雲のごと(1点)

みな子1点

とんかつ屋一つ閉店二月尽(1点)

 
以上で青空システムは終わり。次は3月25日『俳句4月号』期待だけはしとこう。あはははは。