「どうしても、朝、動けないんです……」


朝、パッと目が覚めても
どうしても布団から出られない。
身体がまるで鉛のように重くて、
指一本動かすのすら億劫になる。


先日、私の講座の受講生さんから、
そんな切実なご相談をいただきました。



 

 

その方は、お話を伺いながらポロポロと涙を流し、
「やらなきゃいけないことは分かっているのに、動けない。
私はなんて怠け者なんだろう……」と、
ご自身を激しく責めていらっしゃったんです。


実は、こうしたお悩みを抱える方は、
決して少なくありません。


特に、職場で責任ある立場にいたり、
周囲から頼りにされている
「真面目で優秀な方」ほど、この状態に陥りがちです。


会議で「何かおかしいな」と違和感を覚えても、
空気を読んでグッと飲み込んでしまう


「自分がやった方が確実だから」
「周りに迷惑をかけられないから」と、
夜遅くまで一人で仕事を抱え込んでしまう


そんな風に、日々、誰かのために
神経を張り巡らせて頑張っていませんか?


ですが、心理学、そして身体心理学の視点から
明確にお伝えしたいことがあります。


あなたが動けないのは、
意志が弱いからでも、
能力が足りないからでもありません。


限界を超えるほどの
過剰なプレッシャーやストレスを受け続けた結果、
あなたの脳と身体が、あなたを守るために自動的に
「守りモード(安全ロック)」をかけてしまっただけなのです。


パソコンに例えるなら、
たくさんのアプリを開きすぎて熱を持ち、
システムが一時的に「フリーズ」してしまっている状態。


つまり、心の問題ではなく「物理的なエラー」が
起きているだけなのです。


それなのに、多くの真面目な人は
「もっと頑張らなきゃ」「効率を上げなきゃ」と、
フリーズしたパソコンにさらに重いアプリを
インストールしようとしてしまいます。


いま必要なのは、これ以上頑張るためのスキルを
足すことではありません。
その、心と身体にギューッと食い込んでいるロックを
「外してあげること」が最優先です。


先ほどの受講生さんにも、
身体心理学をベースにしたアプローチをお伝えしました。


まずは「動けない自分」を責めるのをやめ
脳の過剰な警戒信号をオフにする
小さなコツを実践していただいたところ……


「私がダメなわけじゃなかったんですね……!」


と、心の底からホッとした表情を浮かべられました。


「自分が悪いわけじゃない」
その圧倒的な安堵感に包まれた瞬間から、
こわばっていた表情がパッと緩み、
その方が本来持っている軽やかなエネルギーが
戻ってくるのを肌で感じました。


植物が新しいきれいな花を咲かせる前には、
土の中でじっとエネルギーを蓄える時間が必要です。


今のあなたに必要なのも、
アクセルを踏み込むことではなく、
まずはブレーキを外して、
深く息を吸い込める状態に戻ること。


どうか、動けない自分を責めないであげてくださいね。


今日も、頑張りすぎているあなたが、
少しでも深い息を吸えますように。