「もう何回言えばわかるの?」


昔の私は、よくそんな言葉を

心の中でつぶやいていました。


相手にちゃんと説明している

つもりだったんです。  
でも、現実はぜんぜん

伝わっていなかった。  
特に、感覚が違う相手や、

価値観のずれを感じるときほど顕著でした。

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そんなある日、ふと頭に浮かんだのが  
山本五十六のこの言葉でした。


「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ」


……あれ、私、「言って聞かせて」しかやってないかも。


気づいたらすぐに、

小さな実験を始めてみました。


たとえば、あるクライアントに

新しい習慣を提案するとき。  
いつもなら言葉で丁寧に説明して

終わっていたのを、  
自分自身がまずその習慣を

「やって見せる」ところから始めたんです。


すると、どうでしょう。


説明を何度繰り返しても曖昧だった反応が、  
こちらが実践して見せた瞬間、

スッと腑に落ちたような目になる。  
「あ、なるほど、そういうことか」って

表情に変わったんです。


心理学ではこの現象を「モデリング」と言います。  
人は言葉よりも、目で見たことから強い影響を受ける生き物。  
誰かの行動を見ることで、脳が「これが正解」と学ぶんですね。


つまり、「伝えたい」なら  
まずは「見せる」のが一番早い。


その日から私は、  
伝えようとする前に、

まず「やってみせる」ことを意識するようになりました。



すると、不思議なくらい人との関係がスムーズに動き出したんです。


もちろん、すべてがうまくいくわけではありません。  
でも、「どう伝えるか」より「どう在るか」に意識を向けることで、  
相手との信頼の土台がグッと深くなったように感じています。


もしかすると、あなたも今、  
「なぜか伝わらない」「どうしてわかってもらえないんだろう」  
──そんなモヤモヤを感じているかもしれません。


そんなときは、ぜひ一度  
言葉の前に、「行動で見せる」という選択をしてみてください。


見せるだけで、伝わること。  
きっとあります。


そしてその姿勢こそが、  
信頼される「影響力のある人」の在り方なのかもしれません。