『ふふっ。
高校1年生、まだまだ子どもだったよ。
麻薬組織撲滅のためには
警察官になって刑事になって
麻薬の取締してる課に配属されたらいい、って
思ってたんだ。

まぁ、翔さんや大野さんと
何度も話し合ううちに
ちゃんと大学を卒業して
自分の世界を広げる必要も感じたし、
いろんなこと勉強しなくちゃ、って思った。
ドラッグを日本に持ち込む海外の組織の中には
ドラッグを取っ掛かりに
日本社会を壊そうとする
ある種のテロ組織もある、って
わかって来たし。

それでね、公安に入ったって訳。
麻薬組織撲滅とテロ組織壊滅を目指して』




なぜだか
櫻井さんと大野さんがドヤ顔してる。

ふふっ。

ご自慢の弟なんてすね。




「それで
みなさん話し合ううちに
協力し合おう、となったんですね」




『そうそう』
『俺と潤ちゃんはね中1からの友だちだし、
学校は違ってても仲良しだからさ。
それに、
なりたいモンなんて無かったし。
おおちゃんがマトリになる、って聞いて
絶対一緒に仕事するぞ、って決めたんだ〜』

へへへ、と笑う相葉さん。



えーっ?!
僕と動機おんなじじゃん!




『俺もさ、
大野さんと一緒に仕事したくて
マトリになったんだよ』

シゲさんが爽やか笑顔で被せてくる。



えーっ?!
なになに?!




『そうなんだよ!
ヒドイだろ?
シゲはさ〜、
智くんに会うまではさ〜、
俺と一緒に法曹界目指す、ってさ〜、
司法試験だって合格してるんだよ?
なのにさっ!
資格持ってて損はないから受けました、
なんて言って
さっさと厚労省入り。
俺ひとりにされてんだぜ』

むうっ、とふくれっ面になっちゃった。





『翔くんはさ、
ひとりでも成り立つ人だから。
俺はなんだかんだ
面倒見てもらわないとね。
すぐどっか行っちゃうから』





『ほんとにそう。
危なっかしいんだよな、さと兄ちゃん』





子どもの頃の呼び名が
感情にまかせて
混じってくるのが
可愛いくて、
ちょっぴり
いや、たいぶ羨ましい。